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2020年09月09日10:04

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人種差別15〜ユダヤ人の黒人奴隷貿易への関与

●ユダヤ人の黒人奴隷貿易への関与
 
 ところで、米国・英国等で黒人奴隷の売買をしたり、黒人奴隷の所有者だったということをもって歴史的な人物を断罪する動きが拡大すれば、早晩問題になってくるのが、ユダヤ人の黒人奴隷貿易への関与である。米国社会におけるユダヤ人の存在の重要性について先に書いたが、ここでは黒人奴隷貿易の問題について書く。
 米国では、黒人イスラーム教団の歴史研究部を中心とする黒人民族主義系の学者たちによって、奴隷貿易におけるユダヤ人の責任を追及する告発が長年、続けられている。彼らの告発は、ユダヤ人は他のエスニック・グループを超える割合で、黒人奴隷を西半球へ連行する奴隷貿易に力を貸した。ユダヤ人こそアフリカ大陸から人的資源を収奪した黒幕である。ユダヤ人の富は、黒人を暴力的に征服することを通じて蓄積されたというものである。
 古代エジプト文明、メソポタミア文明には、奴隷が存在した。主に戦争による捕虜が奴隷にされた。古代ギリシャ=ローマ文明は、奴隷制社会だった。ユダヤ人は、そうした諸文明の周辺地域にあって、商業や貿易を行なった。奴隷は、当時の地中海世界における重要な商品だった。ローマ帝国におけるユダヤ人にとって、奴隷貿易は生活手段の一部だった。ハリウッド映画は、ユダヤ人を平和と人間の尊厳のために人間の奴隷化に対して戦う者として描いているが、それはハリウッドを支配するユダヤ系の資本がユダヤ人を美化して大衆の意識に植え付けようとするものだろう。
 キリスト教の旧約聖書は、もともとユダヤ教の聖書である。そこに収められているレビ記に、ユダヤ人と奴隷のことが書かれている。レビ記の25章39節に「もし同胞が貧しく、あなたに身売りしたならば、その人をあなたの奴隷として働かせてはならない」(新共同訳、以下同じ)、25章42節に「彼らは奴隷として売られてはならない」とあり、また25章44節に「あなたの男女の奴隷が、周辺の国々から得た者である場合は、それを奴隷として買うことができる」とある。すなわち、ユダヤ人は、同胞を奴隷にしてはいけないが、異邦人を奴隷として買うことが出来ると定めたものである。こうした教義を持つユダヤ教の信徒として、ユダヤ人は奴隷貿易を生業の一つとしていた。
 ヨーロッパ文明の諸言語で奴隷を意味する言葉は、英語 slave、フランス語 esclave、ドイツ語 Sklave等で、ラテン語の Scclavus に由来する。元のラテン語は、捕まっている状態を意味する。そういう言葉がスラヴ人の名称に使われるようになったのは、奴隷には東ヨーロッパで捕らえられたスラヴ人が多かったからである。中世ヨーロッパのユダヤ人は、社会的地位は低かったものの、経済的な能力によって階層を上昇する道を切り開いていった。12世紀以降、銀行業や商業で成功する者や宮廷に出入りして国家の財務を任されるようになった宮廷ユダヤ人が現れた。奴隷貿易は、諸国の王家が独占しており、ユダヤ人は奴隷貿易において国王の代理人に任命されることが多かった。それゆえ、中世ヨーロッパで奴隷を多く扱ったのは、ユダヤ人だったと見られる。
 1620年に、イギリスから北米に渡った白人たちが最初に奴隷にしたのは、アイルランド人だった。白人が白人を奴隷にしたのである。アイルランド人は、カトリックである。キリスト教徒が他のキリスト教徒を奴隷として売買することは、教義上、禁じられている。そこでアイルランド人を奴隷として売買したのが、ユダヤ人だった。ユダヤ教徒には、キリスト教徒を奴隷として売買することは禁止されていないからである。
 アフリカ大陸の黒人を奴隷とする黒人奴隷貿易は、16世紀初頭に始まった。以後、19世紀半ばまで盛んに行なわれた。奴隷貿易の中心となったのは、大西洋を渡る航路である。この航路は、中央航路と呼ばれる。中央航路は、凄絶だった。極度に狭い、非衛生的な空間に多数の奴隷が閉じ込められたため、輸送中に700万人から1000万人の黒人が死亡したと推定されている。この貿易で主要な役割を果たしたのも、ユダヤ人だったと見られる。いわゆるホロコーストで犠牲になったとユダヤ人の死者数は600万人とされるが、大西洋の黒人奴隷貿易で犠牲になった黒人の死者数は、それを上回っている。
 当時、黒人奴隷を最大限に積載できるよう奴隷専用船が建造された。フランスのジャーナリスト、セルジュ・ド・ベケッチによると、船の所有者は、例外なくすべてユダヤ人だった。船長もユダヤ人、乗組員もユダヤ人だった。ベケッチは、船主のリストを挙げているが、そこには、モーゼス、アーロン、ヤコブ、アイザック、モルデカイ、ネイサン等のユダヤ人に典型的な名前が並んでいる。注目すべきは、船主の中にルーズベルトという姓があることである。米国の歴代大統領には、二人のルーズベルトがいる。セオドア・ルーズベルトとフランクリン・D・ルーズベルトである。彼らは血族であり、先祖はオランダ系ユダヤ人に遡る。ルーズベルト家は、黒人奴隷貿易で財をなしたと見られる。もとの名はローゼンベルツといい、オランダ語で「赤いバラ」を意味する姓だった。
 ベケッチによると、奴隷競売では、買手はほぼ常にユダヤ人だった。競争がなかったために、彼らは安い価格で奴隷を買うことができた。それによって、巨額の富を蓄えることが出来た。ユダヤ人は、多くの奴隷の所有者でもあった。彼らは、非ユダヤ人より一人当たりの奴隷所有数が多かった。南北戦争の時期に、南部で奴隷を所有する非ユダヤ人の数は5%以下で、アメリカ全体では、その数が2%以下だった。それに比べ、ユダヤ人の家長は、その40%が奴隷を所有していた。
 今日、通説とされている歴史では、黒人奴隷貿易を行い、黒人奴隷に強制労働をさせたのは、白人のキリスト教徒とされている。だが、実際は、黒人奴隷の貿易と労働には、ユダヤ人が関わった。ユダヤ人は、歴史のある部分では悲惨な被害者だったが、別の部分では冷酷な加害者でもあったのである。多くのユダヤ人は、自らの民族が行った負の部分を認めない。負の部分を認めることは、自分たちへの非難を呼び、迫害を招くという防衛意識が働くのだろう。また、自分たちは純然たる被害者であるという立場を強調することで、現代世界において有利な地位を得ようとしているのだろう。だが、歴史には、消し難い痕跡が刻まれている。
 米国・英国等で黒人奴隷の売買をしたり、黒人奴隷の所有者だったということをもって歴史的な人物を断罪する動きが拡大すれば、ユダヤ人を断罪する動きへと進む可能性がある。その動きは、ユダヤ人の側には反ユダヤ主義の新たな展開として受け止められるだろう。黒人とユダヤ人の間には、社会的・経済的格差をめぐる対立があるが、そこに歴史問題が加わるとき、憎悪や怨念が強まるだろう。

 次回に続く。

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