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2020年07月20日15:41

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精神の物語(83) 三浦春馬。一家を背負う少年少女タレントたち。

 1枚目 三浦春馬 柴咲コウ 大河ドラマ「女城主直虎」
 2枚目 中村メイコ 神津善行一家
 3枚目 一葉女子の墓 お参りに来たのは美登利

 三浦春馬が自死したという。暗澹としてただでさえ書けない読書日記が止まってしまった。それで先に春馬の死の背景を推測する次第である。ネタはかみさんによるうわさ話集。

 女城主の映画で三浦春馬が出演していたのは知っていたが、何の役だったか忘れていた。いま改めて、主役級だったかと思い至った次第である。
 そもそも彼は私の息子の小中学校時代の同級生なのである。土浦に有名な子役がいる。それも公立の小学校に? ただしめったに学校には来なかったとのこと。かみさんも参観日などで見ることがあったぐらいとのこと。彼の父親のことは卒業式の時に見かけていたと。
 かみさんの友人が父親のやっている事業に出資すると言ったので、あれはダメだと言ったのだが、三浦春馬がバックにいる以上失敗はないと言い張っていたそうである。

 春馬少年は学校に来たときは実家に行くより同級生の友人の家に行っていたとのこと。春馬君の親しくしていた友人が息子をいじめるというのでかみさんは嫌っていた。その彼は格闘家になっているとのことで、確かに子供の頃からジャイアンだったのかもしれないが、春馬君とは気があって仲が良かったのだろう。
 かみさんの話を理解するのに長くかかったのだが、それは本名で言うからなのだった。本名など私は知らないのである。だから春馬君と似た少年タレントがもう一人いたのかと思って混乱してしまった。かみさんに言わせれば、私は春馬君なんて言ったことはないんだそうである。

 それで長年の疑問だが、なぜ忙しいタレントが公立の学校にいたのか、である。特別扱いせず、普通に育てたいからかなと思っていたが、彼の家は理由はともかく、金が必要で私立にやれなかったのだとすれば理解できる。
 学校で見かける春馬少年は、かみさんが見れば、なんかおどおどしていて、あれで役ができるのかと思っていたとのこと。
 今、中村メイコのネットにあった回想を読んで、楽屋で遊んでいても、メイコちゃんそろそろよ、と呼ばれると、パット切り替わったそうである。緊張感が役者のスイッチを入れる。天性の役者だったのだろう。メイコも春馬少年も。

 で、中村メイコを思い出したのである。もう大分前になるが読売の連載シリーズに「時代の証言者」がある。日経新聞で言えば「私の履歴書」のようなもの。
 そこで中村メイコが初めて告白したというのが、高校生ぐらいだったのか、毎日毎日忙しく遊ぶことも休むこともできない。歌の先生に、もっと「した」を出してと注文されたので舌を出したら先生があっけにとられた顔をした。オクターブを下にという注文だったのだが、恥をかかされたと思ったメイコは先生に食って掛かったそうである。
 そのあとすぐのことだったと思うが、街を歩いていて(ネットでは化粧品店でとのことで、こっちが正しそうだ)、あれメイコじゃない、とおばさんの遠慮のない声が聞こえて、心の糸がキレてしまった。そのまま真っすぐ海岸に向かって海に入って沖へ泳ぎだし、・・・気が付いたのは病院のベッドで、二三日たっていたのだった。幼いころからの家族ぐるみの付き合いのあった徳川無声の娘さんが早朝の浜辺に倒れていたメイコを発見してくれて、自殺未遂事件は誰にも知られなかったとのことだった。
 今、ネットで見ると、自力で海岸に戻ってきたとあったが、私の記憶違いか、どちらが事実か分からない。読売には、誰か会いたい人がいるかといわれて、喧嘩した歌の先生、つまり神津善行に会いたいと書いてあったと覚えている。それが、後の結婚につながったとのことであった。
 つまり、春馬もメイコも一家を背負ってのストレスからうつ病になっていたのではないかと推測したのである。もちろん、メイコの父は文学史に名を残した中村政常。よく遊びに来ていた友人の演出家が二歳のメイコを見て、子役に貸してくれと頼んだのがきっかけだった。それが大成功で、父は書かなくなったのである。

 むろん一家を支えるのがストレスになるとは限らない。いや、たくさんいるだろう。若草物語のルイザ・メイ・オールコットもそうだったが、最近、テレビでみた絵で思い出したが、樋口一葉もそうだったはず。気性の激しい人だったに違いない。同じく強気の「たけくらべ」の美登利は一葉自身のことではないのだろうか。武士の娘を支えに生きたとされていたが。
 で、鏑木清方の絵である。解説によれば、絵の中で「美登利が手にしている水仙の作り花は、小説の最終章で、恋しく思っていた信如(しんにょ)が修行に発つ日の朝、格子に挿されていたものです。」とのこと。

 なお、春馬君のうわさ話には何の根拠もない。ただ会社からの指示か、家族の要請か、収入を得るための自発的なものかは関係なく、残業のし過ぎは強いストレスになるとの説に基づいて組み立てたフィクションである。



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