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2013年04月14日08:22

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ただいま犬と散歩中(悪い魔女が死んだ?)

 ネットでみると、イギリスではサッチャー首相の死を祝って、「鐘をならせ、悪い魔女が死んだ」という「オズの魔法使い」の挿入歌をヒットさせようとする運動が起きていると言う。こういう話を聞くと、欧米人は執念深いなと、つくづく思う。
 日本人に、とっくに引退した人物の死を祝うと言うような発想があるだろうか。現役なら政敵が死ねばひそかに祝杯をあげるだろうが、むろん、おおっぴらにはできない。日本で憎まれた政治家といえば、岸首相だろうか。何の小説だったか忘れたが、国会を取り巻いて「岸を倒せ」とシュプレヒコールする主人公は、これから出てゆく社会の不条理にさけんでいるのだ、と心で思う場面があった。
 確かに、占領状態の残滓を少しでも取り除こうとする安全保障条約の改正自体に、何の問題もあるはずはなかった。
 その岸元首相が死んだ時に、お祝いするような動きはなかった・・・と思う。思い出したが、昭和天皇の時は、自分たちの方が長生きしたと、お祝いした人がいたそうであるが。

 だいたい「強行採決」というような術語が欧米にあるのだろうか。強行とは、議会の決めた規則による採決手順をとばした、という意味だが、実力で手順の進行を妨害しているのだから、上位にある法律に従うよりほかにないのである。逆に、少数派が議会を動かすのを、クーデターという。当時の新聞はクーデターを勧めていたのであろう。

 元へ、「社会の不条理」・・・今の若者は閉じこもるか自分探しの旅に出る。村上春樹の主人公のように。旅に出て、「カフカ少年」のように母、姉、そして兄のような人物に出会う・・・などと言うことはまれなことだった。「怒りの葡萄」のように冷たく排斥されるのが普通だろう。そのとき、革命家になるのでなく憎しみをぶつける犯罪者になる。「誰でもよかった」と。

 何の話だったのか、元へもとへ、それでもイギリス人は感情を生でださないユーモアのセンスがあるというべきか。それとも「ハリー・ポッター」冒頭で、ヴォルデモートが死んだと祝う鐘の音を思い出したか。
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