レゲエのレジェンド、ジャマイカのスーパースター、
ボブ⋅マーリーの伝記映画で、全米1位にもなったそうだけれど
日本の評判は二極化しているよう。
でも私には面白かった。
確かに主演のキングスリー⋅ベン=アディル(TVドラマ「ヴェラ」で監察医役。確かに新しく登場してきた彼は、イケメンドクター!として華やかな登場だった)はハンサム過ぎかも。
でも、ラストにボブ⋅マーリー本人の映像が出てくるけれど、
本物の表情とか風貌は決して不細工とは言えないと私は思った。
なので、配役もキングスリーで良いのでは?と酷評の方々に言いたい。
ジャマイカはカリブ海の島国で、 NYから飛行機で行けるリゾートとしても有名だから、
その国土を見るのも楽しみだったのだが、
あまりそこは見られず残念ではあった。
36歳の若さでガンを患い病死するという悲劇のヒーローが
思い切り歌い、曲を作り、ジャマイカや中米だけでなく、
世界中に愛される名曲の数々を産み出したことは、伝わってきた。
彼の父親は白人だけれど母子を捨てて去って行った。
だからか強い信仰に走った。
そんな、底辺から上がっていった人が作る曲だから、
主義主張のあるのは当然だけれど、
私としては、「保安官を撃ったけれど、副保安官は撃ってない!」
という極めて叙述的な歌詞が、
なぜあのような美しいメロディの曲になったのか、
映画でわかるかなあ?と期待していたのだが…
残念ながら曲作りの裏側は描かれなかったが、代わりに
女声コーラスとブラスを伴う、素敵なアレンジの
" I shot the sheriff" を聴けて満足した。
なお、蛇足ながら、ジャマイカの人達の
英国系の英語が、意外に聞き取りやすく、
そういえばボブ⋅マーリーの曲は、スローで分かりやすい歌詞で、
アングロサクソン人の楽曲以外の曲として
教材に選べば良かったなぁ、と
今さらながら気がついてしまったのでした。
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