30代の女性キャリア警視が北海道警察に異動になったところから始まるクライムサスペンス。
テンポが程よく、面白くて、ほぼ一気読み。文字も大きめだし。
樫山順子は問題があると悪評もある道警に突然異動を命じられ、
着任早々警視庁と合同で贈収賄事件に着手することになる。
一見完全に追い詰めたはずの事件だが、
収賄被疑者の予期せぬ抵抗に合う。
突き詰めて行くと、別の大きな疑惑が膨らんでいくのだが、
それには国交省の官僚の不審死が絡んで…
正義感の強い独身女性の頑張りが、この犯罪小説の中心なのだが、
北海道のJRをモデルにした鉄道の闇が、
だんだん明らかになって行く様に引き込まれる。
登場人物も多すぎず、舞台も道南と道央、そして東京⋅歌舞伎町にほぼ限られていて、
そんな点も読みやすかった。
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