O⋅コールマンは以前、BBCドラマ「ナイト⋅マネージャー」で、
抜きん出て素晴らしいと感じていたので観に行くことに。
珍しいほど大人向けの映画で、子供や若者にはきっと無理だろうな、
という類の面白さだった。
平日の午後、半分位の入り。
80年代初め、イギリスの海辺の町の、
古びてきた大きな映画館が舞台。
この建物と周囲の景色がとてもステキで、
訪ねて行きたいくらい。
どこかヘンな印象を与えるヒラリーは、その映画館の統括マネージャー。
館主(コリン⋅ファース)はワンマンな嫌なヤツだが、
他のスタッフは個性的な良い人達で、新たにアフリカ系の青年スティーヴンが加わって、
そこから段々ヒラリーの過去や境遇などが明らかになってくる。
これぞヒューマンドラマであり、当時のイギリスを描いた社会派の要素もあり、
でも、とにかく情景が美しくて、引き込まれる。
それに当時イギリスで流行った音楽や、英国詩の数々。
ヒラリーの朗読は、さすがとしか言いようがない。
最後のあたりで、ネタばれになるけど、
とっておきの映画として選ばれたのが
「チャンス」
ピーター⋅セラーズ主演のあの風刺的名作は、私は
たった一回テレビで見ただけなのに、
すごく印象に残っているセリフがある。
この映画で、「チャンス」が選ばれたか!と嬉しくなった。
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