「逃亡くそたわけ」の主人公二人が、富山県で偶然再会したところから始まる長編。
とても面白かった。
九州の精神病院で患者同士で親しかった男女、
今はそれぞれ結婚し富山県内に住み、子供もいる。
家族ぐるみで付き合うようになって、
様々な理由から、コロナ禍の富山県内を車で走り回る。
前作と似通っているが、主人公達が年を取り家庭を持った分、
ハチャメチャな展開は少ない。
随所に金言が散りばめられていて、読み手としては感心したり、大きく頷いたり。
笑いの中に光る真実を感じた。
精神疾患を患う主人公花ちゃんと親友なごやんとの友情と、
花ちゃんの家族の物語。
いわゆる躁うつ症のヒロインに寄り添うような作者の書き方がとても好ましかった。
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