芥川賞作家の、日記形式のエッセイ集、というよりも小咄集。
私には大変面白くて、電車内では読めない笑える本。
自虐ネタ満載と言っては元も子もないのだが、
カワカミさんのやる事、出会う人々が何とも滑稽。
いわゆるオバサンのあるある話が少なくないのだが、
例えば、外国に行く話シリーズでは、ラストにロシアに行って
日本語学科の学生たちと対話し、
「ニホンのポストモダン文学」と云われ、高橋源一郎や島田雅彦かと思いきや、
「イサカコウタロウとミヤベミユキ」とのことで虚を衝かれた、とか。
掃除機を使わずにキッチリ掃除することを
幸田文ごっこと呼んだり、
海外(恐らくアメリカ)のホテルの浴室に、洗濯したパンツを置き忘れてきたり。
そんなこんなが可笑しくて、ヒヒヒと笑いまくれる一冊だった。
けど、かなりな変わり者のカワカミさんに同感しまくる私も、やはり変な人?
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