mixiユーザー(id:7990741)

2022年06月23日00:06

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「ミカエルの鼓動」結月裕子著

大学病院のバリバリの外科医の仕事ぶりを描く、シリアスな医療小説、とても面白くずんずん読めた。

北海道の大学病院循環器外科の花形医師西條は、手術用ロボットの名手で、
院長の覚えもめでたく将来を嘱望されていた。
しかしワンマン院長が、西條のライバルとなる外科医真木を招聘したところから、
重い心臓病の少年の手術をめぐる西條の闘いが始まる。

患者よりも自分の名誉や親族を重んじるような傲慢な医師や
医療関係者達の保身や隠蔽行動がサスペンス感を盛り立てる。

反社と警察の戦いをシリーズ化して描いた作家の、
医療の詳細な描写がとても優れていて迫力あった。
が、密な2時間仕立てにしあげた、よくできた医療ドラマーー  
そんな印象も持ったのは、
やたらに段落を変えてページ数を稼ぐような編集のせいかも。
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