9•11のテロ後、アルカイダのリクルーターとしての罪で捕らえられ、
キューバのグアンタナモ収容所に入れられ、拷問に耐えた
モーリタニア人の身に起こった実話。
これこそホラー映画、とも言えるようなシーンがありゾゾゾと寒気を感じた。
ブッシュ政権下のアメリカ政府と戦う人権派弁護士を
あのジョディ・フォスターが、年齢丸出しの容貌で"熱演"。
凄い迫力というよりも、怒ってもクールな演技で、
嘘のような事実が露わになっていく沸騰感を増幅させていて
見ていると怖さマシマシに感じさせられる。
なんというか、あくまでも主役は紛れもない恐怖の事実だと、
それを引き立てるための演技に徹しているとでも言うか。
敬虔なクリスチャンであり優秀な軍検察官であるカンバーバッチの
正義を追求する姿も、とても好ましかった。
マーベル映画のスーパーヒーロー役より、ずっとはまっていたと思う。
ところどころ観客をホッとさせるシーンを入れつつ
恐ろしい事実を、手厳しくも簡潔に見せる手腕は、
さすがBBCだと感じる。
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