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2021年11月05日21:02

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「リスペクト」ジェニファー・ハドソン主演

昭和の終わり頃から平成時代にかけて洋楽を聴いていた人ならだれでも聞き知っているアメリカ人ディーヴァ

アレサ・フランクリン

そのドラマティックな半生を、「ドリームガールズ」で華々しく名を挙げた
ジェニファー・ハドソンが演じた、音楽もの。というと、二番煎じっぽく聞こえるけれど、
実は、こちらの方がはるかに重いテーマを含んでいて、そのことを私は見に行くまで全く知らなかったから驚いた。

マーティン・ルター・キング牧師

アメリカ公民権運動の悲劇のヒーローが、アレサの人生に深くかかわっていた。
それって、日本での予告編などにはまったく触れられていなくて、なんかちょっと悲しい。

アレサはデトロイトに住む裕福な牧師の娘で、その歌唱力は幼いころから知れ渡っていた。
つまり牧師の娘ということは、毎日曜日に大勢の信者の前で教会で歌える。
父親はそんな娘をどんどん前に押し出すタイプなのだが、家長主義を推し進める人で、
妻とは別居中、アレサら子ども達は祖母に育てられていた。
土曜に大パーティーを開くのが常の父。そんな中10歳のアレサにとんでもない災厄が・・・

大人になったアレサをついにニューヨークでデビューさせることになったが、
歌が上手いだけでヒット曲に恵まれないアレサ。
そんな中、田舎のスタジオの冴えないように見えた白人ミュージシャンとセッションすると・・・

ネタばれになるかもしれないけれど
父だけではなくて、夫にも支配され続ける不幸から、逃れようとするアレサ。
彼女の曲は、そんな状況とシンクロして、素晴らしい熱唱となる。
成功そして挫折、栄光を確固たるものにするまでの試練や失敗がいとおしい。
また、数々の熱唱があるけれど、やはりゴスペルのシーンが本当に素晴らしかった。

エンドロールとともに、18年に亡くなったアレサ・フランクリン本人の歌う姿が映し出され、
公民権運動に尽くしたことなどから、数々の賞を受けた様子などもわかる。
エンドロールは、頑張って読むタイプなのだが、そちらに目を向けるヒマがなかった。
オバマ元大統領夫妻がアレサの歌を大いに楽しむ様子とかも、見ものだった。

さいごに
ジェニファー・ハドソンは「キャッツ」を映画館で見たけれど、なんかちょっと無理してる感じがしたが、
今回のアレサ・フランクリン役は、ご本人から「私を演じるならジェニファー」と言われたとか。
まさにはまり役だった。
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