mixiユーザー(id:7990741)

2021年10月01日11:43

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「黒の狩人」大沢在昌著 (幻冬舎文庫) 上下巻

新宿警察署マル暴担当武闘派刑事•佐江シリーズ第3作。
とても面白かった、文庫本で読むクライムアクション映画という感じ。

今回は公安部からの特別な任務を受けるのだが、
相棒として押し付けられたのは、日本語の達者な中国人。
毛という呼び名の彼は、元軍人で、とても不運な過去を持っていた。

その二人に、対中国の情報活動をしているノンキャリ外務省職員•野瀬由紀が加わり、
新宿や新大久保など東京を舞台に、ヤクザや中国のスパイらと
派手で激しいバトルがくり拡げられる。

長編だし中国人名が多く飛び交い、読みやすいとは言えない点もあるけれど、
冗長には陥らず、例によって、スクリーンを見ているように入り込める。

自らをカス札と言い、猟犬のように悪人を追い、
国籍は違っても、信頼できる相棒をとことん大切にし、
およそ公務員とは思えないような破天荒な行動を取る佐江と野瀬、
その周囲をあ然とさせる奮闘ぶりに、大いに惹きつけられて読了。
スーパーマンのような毛の大活躍も、見もの--じゃなくて、読み応え抜群だった。
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