現在の殺人事件と時効になった殺人事件が絡み合い、
遺族と加害者家族が織りなす、何とも切ないミステリー。とても面白かった。
東京の深川で弁護士の白石が殺された。
だが、死体が発見されたのは港区に停められた彼の車の中だった。
容疑者として愛知県在住の倉木が浮上、彼は罪を自供するが、
もう一件別な殺人をも犯したという。
ここからはネタバレになるかもしれないが、
倉木の自供内容を不審に感じた彼の息子•和真と、同様な感じを持った白石の娘•美令、
やがて彼らはめぐり逢い、共に真実を突き止めようとする…
ミステリーというよりも、加害者と被害者の家族に焦点を当て
何故そうなったのか、犯行に至る過程をとても興味深く描ききってある。
この小説も映画化されそうな気がする。
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