mixiユーザー(id:7990741)

2020年12月02日10:30

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「炎の塔」五十嵐貴久著(祥伝社文庫)

70年代の映画「タワリング・インフェルノ」の21世紀日本版小説とでも言うべきで、
とても面白かった、迫力とテンポがよくて。

銀座にある巨大消防署員たちの大活躍する群像劇なのだが、
超大規模高層ビルのオープニングセレモニー最中の火災ということで、
事情のある地方からの庶民から女優、政治家など、登場人物は多彩だ。

ヒロイン夏美は「不出来な」消防士だが、数少ない女性署員の生き残り組で、
その根性は、女性上司の柳の認めるところだ。
そんな唯一ともいえる長所を持っての夏美の活躍ぶりが、ハラハラどきどきで、
その昔はやったパニック映画の小説版として大いに楽しめる。

今年の春で放送自体が無くなってしまった衛星放送d−life でも放映された
「シカゴファイア」を彷彿させるような、消防士たちの活躍ぶりが
とても好ましかった。
アメリカの人気テレビドラマかハリウッド映画を 読む という体験だった。

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