仙台の国立大学生グループが大活躍するとても面白い長編。
ちょっと"不思議"がアクセントになっていて、苦いところもあるけど、
ワクワクしながらページをめくって楽しんだ。
主人公の僕・北村は、入学初めから四人の一年生男女と仲良くなる。
個性豊かなグループは、バイトや麻雀、ボウリングに合コンと
一見軽いノリで大学生活を謳歌してゆくのだが・・
電車内で読んだ間は何度もマスクに助けられた。
クスッと笑えるところが群発するから。
でも決してユーモア小説でもラノベでもなくて、
心にぐっと来るサンテグジュペリの名言が、要所要所に散りばめられている。
悲しいところも、憤らずにはいられない箇所もあって
500ページほどの長編が、あっと言う間だった。
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