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2019年12月25日23:20

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「死にがいを求めて生きているの」朝井リョウ著

若者らしい生態がそこここで描かれる。
祭りやら部活やら学園祭など。
でも実は重たくて息苦しい長編だ。

この作家の小説を読むのは初めて(多分)だが、
今まで手を伸ばさなかったのは、まあ正しかったと思える。
とは言っても、この作品は面白い範疇には入る。

北海道に暮らす幼なじみの雄介と智也。
勉強の出来以外は、あまり似たところのない二人は、
共に小学校から中学に一緒に上がり、そして・・

北海道が舞台で、特に北大の描写が細かくて興味深い。
主人公二人の周りの人々のキャラクターも、ハッキリしていておもしろい。

今私は仕事の上で二人の「男子」のマウンティングっぷりに少々辟易しているところだが、
なーんか雄介と智也を見ていると、
せっかくの冬休みに、仕事を思いおこされてしまう。

今どきの若者の生きづらさが、ひしひしと伝わってくる問題作。
この本で今年の読書納めには、私は、したくない。
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