本屋大賞受賞「鹿の王」の内容をうろ覚え以下でも
十分面白い、医療ファンタジー。
あとがきでわかったのだが、上橋さんがお母様を肺がんで送ってから閃いた作品だと、
なるほどと思える、それこそ深い底のある物語だ。
次期皇帝争いの持ち上がっている帝国で、
被征服民で天才医師のホッサルは
恋人であり薬剤研究熱心なパートナー・ミラルと
ホッサルの用心棒マコウカンと共に、帝国内の安房那領へ向かう。
安房那侯の導きで、別な土地へ旅した一行は・・・
テレビドラマ「聖霊の守り人」を思い浮かばせるような世界設定の、
正確さや仔細な描写には、毎作品安心してどっぷり浸って
心から楽しめるのは、さすが。
面白かった、だけではなくて、
患者や家族として、医療の受け方についても考えさせられる長編だった。
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