往年のロック少年とその連れ合い達があまりにも誉めるので、シネコンへ。
平日の午後、中高年を中心に満席なのに、まずはビックリ。
で、ローリングストーンズの大ファンのギターおじさんに言わせると、「がっかり」
彼は気に入らなかったそうだ。
クイーンって大騒ぎするほどのロックバンドか?と。
この映画はフレディ・マーキュリーの半生を綴るロック映画なのだけど、
ロンドンに移民したマイノリティ一家の青年が
出自も学歴もかけ離れたロック青年達とバンドを組んで
クイーンとして世界で大成功。
しかしフレディは自分の中の本当の自分に目覚めて、
ある意味そのせいで不治の病にかかってしまう。
実話だし、クイーンのミリオンヒットの数々は
現役世代として記憶にある私としては、
懐かしさが先に立つ。
メロディアスでハーモニーも巧みで、よい曲がたくさん。
特に「ボヘミアンラプソディ」のユニークさは、
確か白黒のミュージックビデオをテレビで見て、感心した記憶がある。
それからうん十年、今世紀に入っても
日本ではドラマ等でクイーンの曲が使われてきたから、
すごーく存在感があるバンドのように印象づけることに
マスコミは大成功しているように思われる。
別に異論はないけれど、私としてはベスト盤で十分いいかなぁ。
ただ、フレディ・マーキュリー青年の生きにくさについては物語として面白かったし、
猫がたくさん出てきて、どの子もとても美形で可愛かった。
どうでもよいことだけれど、移民としてイギリスで暮らす強い意志を
室内の目立つ所にエリザベス女王の写真額を飾る
という行為で示している、フレディの父親を始め
皆とてもわかりやすい英語で話しているのが印象的だった。
(つまり外国訛りを排除し、英国人になりきろうという並々ならぬ決意を表すという)
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