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2018年10月23日09:41

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「ルイスと不思議の時計」ジョン・ブラック& ケイト・ブランシェット主演

ハロウィン・シーズンぴったりのティーン向けデート映画かと思いきや、意外な奥行きのある、家族向けお化けもの。
でも主演が大物コメディ俳優とオスカー女優だと期待していくと、大人も楽しめる映画だった。

10歳のルイスは両親を亡くし、失意のうちに母の兄である変わり者のジョナサン伯父と住むこととなる。
田舎にある伯父の家は大きなお化け屋敷の様相(ハロウィンのジャコーランタンが一年中庭にあるような)。
そこへ現れたのが、隣家に住むツィマーマン夫人。
このブラックとブランシェットの掛け合いが、ベテラン漫才のような巧妙さで観客を魅了する。

学校ではヘタレ少年のルイスは、仲良くなった少年にそそのかされて、禁断のキャビネットを開けてしまう・・・

と典型的な子供向けのストーリーでありながらも、
時代設定が1955年と明記され、まだまだ第二次世界大戦の傷跡があることが強調されているので、
登場人物たちが、なぜそうなったのかの裏付けが、大人向けで深い。
特に、常に紫色の長袖ロングスカートという服装のケイト・ブランシェットが、一瞬だけ
左腕の外側を見せてしまうシーンでは・・・
(この映画の制作会社の筆頭はAMBLIN。スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」を連想させる一瞬だった)
ーー予期せぬ描写に、もしかして私は幻を見たのか?という衝撃的な感じ。

アクションたっぷりなのにゆっくり展開しながらも、飽きることなく楽しめる、
マイルドでありながらも、ある意味シリアスなコメディ・ホラーでした。
また、ケイト・ブランシェットがヨーロッパからの移住者という設定から、とても明瞭なわかりやすい英語を話しているので、
ザックリ言ってTOEIC600点以上の人には、ちょうど良いリスニング教材かも。

コメディアンのジョン・ブラックは、想定通りの面白さだけれど、
改めてケイト・ブランシェットに魅了された一本。
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