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2018年10月03日14:29

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「TIMELESS」朝吹真理子著

芥川賞受賞作「きことわ」の独特な雰囲気に、この作家の次の作品を待っていた。

今作は、正直、うーーん・・
面白いかと問われれば、面白い と思う。
独特な、飛びまくる感じは、小説というよりも
個人的な好みを綴ったエッセイをつなぎ合わせて、物語に仕上げましたというようでもあり、
ちょっとシュールっぽい「長編」だった。

二部に分かれていて、最初の方は母の うみ が主人公で
後の方は、息子の アオ が主人公。
登場人物たちの名前からして一筋縄ではいかない。

さらに六本木と代官山と奈良が舞台で、そういう点もセレブっぽくて
お洒落な物・作品が次から次へと出てくるのだが
そのカタカナやアルファベット表記の固有名詞の殆どが、私にはピンとこない、悲しいことに。
自分がとってもオバサンになった、隠居した気分にもさせられる。

それでも一昨年のオバマ大統領の広島でのスピーチだけは
(これも英語で表記されて、いきなり出てくる)
何とかわかったから、
まあ、いいか。一つはわかった・合格したゾ、と嬉しかった。
----つまり、感想までヘン、かも。

今まで、色々なところに「飛んでいく」ような小説を読んできた。、
特に女性作家に比較的よく見られる傾向だと、慣れてきているつもり。
そんな中で、今作のこの手の異様な感じは、幻想的で、ドロドロさがなくて、好みだった。

きっと次の長編も読むのだろうと、感じている。


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