mixiユーザー(id:7990741)

2016年11月18日22:54

320 view

デトロイト美術館展 @上野の森美術館

ゴッホとマティスを、アメリカの公立美術館としては初めて所蔵したという、言わずと知れた自動車の都市の美術館。
そのうち52点が上野にやってきた。

お目当ては、やっぱりゴッホの自画像。
ポスターなどにも掲げられ、目玉の作品の一つなのだろう、くらいに思っていったら、
小さい絵なのに、ものすごい迫力だった。
強烈な目力に、しばし釘付け。とてもよかった。
チラシなどにどんなにきれいに印刷されていても、本物の迫力は微塵も伝わらないのだな、と感じた。

この自画像だけでも行く価値のある展覧会だったのだが、
なんと、あまり期待していなかった他の名作の中に、
ピカソの「読書する女性」。
そのモデルが、あの愛人ドラ。
原田マハの「暗幕のゲルニカ」のヒロインの一人、情熱的な黒髪のアーティスト。

デフォルメしてあるから、美しさはわかりにくいのだけれど、
読書に熱中するあまり、両目が零れ落ちそうなくらいになっているのが、とても印象的だった。

マチスやモディリアーニも何点かあったし、モネやルノーアール。ドガも。
これだけの作品を、よく集めたな、と、かつての米国自動車産業の栄光を感じ取れた。
それに、たとえばニューヨークのフリックコレクションみたいに
個人の美術館ではない、という点が、また魅力的だった。

アメリカの自動車産業の衰退による財政破綻の為、所蔵品売却の可能性も取りざたされたそうで、
よくもまあ手放さず頑張ったものだ、と思う。

なお、月・火曜日は、作品のうち一部の撮影可、だという。
SNSによる草の根広報をすごく意識している。
って、私もその一人というわけか。まったく広報には役立たないけど。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年11月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930