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2016年08月16日17:42

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ルノワール展 @国立新美術館

来週には終わってしまう展覧会。タダ券が手に入ったので行ってみた。
この美術館には先日、始まって間もないルネッサンス展を見に行ったばかり。
火曜が休館日だから空いているかと期待したが、みごとにハズレ。ただ入場制限はなかった。

印象派では、私はゴッホの方が好きなのだけれど、ポスターなどで見る

「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」

大作で、大人気で、前にはレールがしつらえてあり、鑑賞するには列に並ぶ
という形式にもかかわらず、やっぱり良かった!
なんといっても、光と奥行き。
人々の楽しそうな表情と、描き手の喜びみたいなものが、感じ取れた。

今日のこの混雑にはワケがあって、多分一昨日のEテレの「日曜美術館」の再放送を見た人が多かったのだろう。
その番組で、美術評論家の高階さんが称賛していたのが、

「ジュリー・マネ あるいは 猫を抱く子ども」

あのマネの娘で、抱いている猫の表情ともども、とても素晴らしい。
そんなに大きくないのだが、たしかに光を放っていた。

他に、肖像画として、「クロード・モネ」や「リヒャルト・ワーグナー」など、モデルもそうそうたる人物。
さらには、その頃の他の画家の作品も、ルノワールの絵と比較するように展示してあって、
ゴッホが2点あったのには、思わぬ儲けもの、と嬉しかった。

そのうちの、後の作品「アルルのダンスホール」は、ゴッホの黄色を楽しめる良い一枚だと思う。
他にも、ルノワールをレスぺクトして、パブロ・ピカソが描いた「白い帽子の女性」が、
ルノワールのオリジナルと向かい合って展示してあったりして、工夫が楽しかった。

それにしても、ぼかしたような色どりと、ちょっとデフォルメされているような豊満な女性たちを描く
ルノワールが
実はデッサンでは、正確で、きっちりと描き切っていたりするのを
知ることもできて、驚いた。

晩年最後の作品などは、リューマチの手に絵筆をしばりつけて描いた、というけれど、
画家として生ききって天寿を全うしたのだろうな、と感じさせてくれる展覧会だった。
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