mixiユーザー(id:7990741)

2016年05月13日18:39

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「メディチ家の紋章」 テリーザ・ブレスリン著

上下二巻の児童文学。教文館ナルニア国の推薦図書ということで借りてみたら、とても面白かった。

タイトルの通り、16世紀のフィレンツェ他、イタリアの北部を舞台にした冒険ものがたり。
主人公マッテオの、迫りくる危険をなんとか乗り越えながらの少年から青年への成長物語でもある。

そのマッテオ、いきなり殺されかけ、逃げ出すのだが、助けてくれたのが、あの

レオナルド・ダ・ヴィンチ

という設定。
そしてローマ教皇対フランス軍の争いなどに巻き込まれながら、
所々で親切な人々に助けられ、北イタリアを移動していく。

その間、親しくなった人々に災厄が降り注いだり、
またダ・ヴィンチの科学者としての側面を、召使として支えたり、
特に人体の解剖という点で、マッテオは大いに役に立ち・・・・

ダ・ヴィンチの名作や幻となった作品の制作秘話みたいな話も描かれて、
小説ながらも、読み手を実話の世界に招き入れるような作りとなっていて、興味をそそられつつ、
マッテオの行動や考えを、ページをめくるのももどかしいばかりに追っていった。

特にフィレンツェやボローニャ、ミラノなどに旅行する予定の人には、必読書かも。
また行きたくなった。
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