mixiユーザー(id:7990741)

2016年03月07日17:20

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「マネーショート」クリスチャンベール主演を、元ニューヨークの金融マンと見てきた

アカデミー賞の作品賞にノミネートされた、実話に基づいた物語。
2008年のリーマンショックの原因となったサブブライムローンの破綻を予測した金融マンたちの奮闘ぷりを描く。

映画の予告編には、四人が主人公とあるけど、
実際のところブラッド・ピットは若者二人のサポート役という感じ。
ストーリーは主人公達がそれぞれサブブライローンの危うさに気づいたところから始まる。
中でも、投資会社を経営している二人(うち一人がクリスチャン・ベール)それぞれ身体と心に大きな傷を抱えている。

難解な金融用語がしばしば出て来るが、ここぞのところには、有名人がゲスト出演して、わかりやすく解説してくれる。
とはいうものの、その場面があまりにも唐突で
例えば、カジノのシーンにセリーナ・ゴメスが登場するが、
誰だか知らない、という観客など、日本人には少なからずいるだろうに。
ストーリー展開に捻りが効きすぎている点が、ややこしくなり、少し残念。

残念といえば、クリスチャン・ベールは、最初から「ドクター」と呼ばれていて、
最後の方で、その敬称が博士号を意味するドクターではなく、
単にメディカルドクター、MDと判明するのだ。

ここで、観客は
「わっ、ドクターはドクターても、本当に、(単なる)医師なんだ!」
と、驚くとともに
これだけの金融工学の達人/天才が博士号を持ってないのか?
とびっくりするところのはずなのに、
字幕には、医学博士 という訳。間違ってるのでは?
医博ならば、PhD でしょう?

ともあれ、私の好きな女優の一人、マリサ・トーメイが、
怒りをコントロールできない、心に深い傷のある夫を支える妻を、
リアリティ抜群の、顔のシワばっちりの表情で演じていて、
とてもステキだった。

決して勝ち組とはいえない偏屈金融マンたちが、
大逆転的な「勝ち方」をする、はずなのに、
それぞれ抱えているものの重さや、半ば引退しているブラピの生き方を見せながら、
勝っても、決してスッキリするものではないんだということを
リアルに見せてくれているように感じた。

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