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2015年05月12日23:46

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「王妃の館」 水谷豊主演

原作がおもしろかったから、テレビCMなどに惹かれて、見に行った。
数寄屋橋の大きな映画館は、ガラガラ。1,2割の入り。

内容は原作に沿っているとはいっても、かなりの変更があった。
が、ヴェルサイユ宮殿とルーヴル美術館のロケは、あまりたくさん見せてはくれないものの、それだけでも美しかった。
パリは絵になる都市だ、とは「ミッドナイト・イン・パリ」の時にも書いたっけ。

浅田次郎の原作では、主人公は必ずしも北白川右京ではないように感じたけれど、
こちらでは、完全に小説家の右京さんの映画。
日本から高級ツアーで行った5人と、お値打ちツアーで行った5人を、ホテルの同じ部屋に、時間差で宿泊させる、というメチャクチャなツアー。
そのツアコン2人と客たちの、ドタバタなコメディに、流行作家・右京の描く、ルイ14世と愛妾の子どもの物語がからみあって
パリを舞台にした旅行情緒たっぷりの珍騒動が展開する。

映画前半のセリフまわしとか、??な点もあったけれど、パリでのカメラワークが良くて、後半は盛り上がりがあった。
上席ツアコン役の田中麗奈も、失恋して参加した高級ツアー客の吹石一恵も、ミニスカートできれいだったけれど、
成金の愛人役の安達祐実が、かわいかった。特にお風呂掃除のシーンが良かった。

原作では、美しいゲイとなっているクレヨンは、ロングヘアの背の高い女性風で、きれい。
でも小説ではもっと活躍していたのに、ちょっと物足りなくて残念だった。
また、人情話っぽいサイドストーリーも、そのキャラクターたちは出てこなくて、全く触れられなかったのが、惜しかった。
映画だと時間枠があるし、しかたなかったのだろう。

得てして原作ものの映画は、小説の方が良いように思えるが、これもその例外ではなかったものの、
パリの観光名所を大スクリーンでおさらいできたし、スイーツもおいしそうだったし、時にはハッとするようなカメラアングルがあって、楽しめた。
コメディとしては、消化不良だったが、パリに行きたい気分にさせてくれたから、良かった。
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