東京にある日本庭園の中で、私が大好きなのが、浅草寺伝法院のお庭。
伝小堀遠州の作、というだけあって、回遊式の見事な庭園だ。
決して大きくはないのだけれど、建物やお茶室の配置といい、樹木や橋、さらには出土した石棺まで
すべてがわかりやすく、見て感じのよい場所に配置されている。
池の錦鯉も、程よい数だし、築山というほどでもないが、高低のある点も見晴の良さを引き立てている。
でも、本当は見に行くべき時期は
枝垂れ桜
その満開の時に行けたら、それはみごとな美しさだったのだけれど。
今月初旬までは何かと忙しくて。
絵馬の方は、たとえば天神様にお願いする小さなものではなくて、
100号(洋画なら)を超えるような大作ばかりで、
浅草寺に奉納された、主に江戸時代、明治のころの画家の力作の展示。
徳川の将軍たちが奉納したという神馬(じんめ)には、純金の眼があったり。
さらには、木馬みたいな馬の像もあった。
勝海舟、山岡鉄舟らの書を木彫りにしたものもあったし、おもしろかった。
仲見世は、聞きしに勝る外国人の数で、もしも日本の中学校の修学旅行生がいなかったなら、
圧倒的に外国人の数の方が多かったのではないか、という感じがした。
平成中村座脇の広場には、大型バスが数台。
でも幕間でなかったせいか、やけにその辺りはシーンとしていた。
雨が降りそうで降らなかったから、良い散歩になった。
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