第167回直木賞受賞作の短編集。
単行本化した中の3篇のみ収録。かなり面白かった。
どの作品も、辛い「別れ」を経験した「若者」の観点から
周囲の大人や同世代の人々を描ききっている。
中でも「真珠星スピカ」は、ユーミンの「パールピアス」と絡めて、
恋愛ものではないが、あの歌詞の持つ強烈なパンチというか、
強ーい展開があって、とても好ましく感じた。
こちらの方は、泣ける話だけれど…
全然見当外れな感想かもしれないが、
この作品、本人は「いない」のに、大変なインパクトを与えているという点は、
ヒッチコックの「レベッカ」の匂いを感じた。
真逆のキャラでは、あるが。
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