mixiユーザー(id:7990741)

2020年08月18日09:51

28 view

「県庁おもてなし課」有川浩著(角川文庫)

高知県に実在する、おもてなし課の活躍を描く、
あたかもノンフィクションのような長編。
とても読みやすく面白かった。
何しろ著者が高知県出身だから、愛があふれている。

この作家得意の会話文が特に溌剌としている感じがするが、
それは要所要所に土佐弁が混じるから。
読者は自然と方言を学べるとも言えるのだが、高知県に行ったこともなく
大河ドラマ「龍馬伝」などを観たこともない人には
ちょっとわかりづらいかもしれない。

実は私は高知県が好きだ。大好きな県とも言える。
一つには小学生の頃に旅行して、歓待してもらえて、ものすごく良い思い出があるから。
さらに、中学に入り、一年生の担任が、いわゆる
土佐の いごっそう で、
あまり愛想が良くなく、
頑固者の第一印象を与えてしまう感じの、でもとても熱心で真面目で
クラスの女子は皆ファンになったような先生だったから。
(男子の中には幼なすぎて、大人の良さをわからなかった子もいた。)

つまり、高知県には海山川などの魅力的な自然があると共に
個性的で熱い人材がいるのだよ、
という、高知の観光資源のお披露目ストーリー。
また行きたくさせるような紀行文の顔を持つものの、
若者たちが大活躍するお仕事小説でもある。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031