昭和24年の名古屋を舞台にした推理小説。面白かった。
男女共学となったばかりの高校3年生5人は、推理小説研究会と映画研究会部員として、部室を共有、
更に顧問の教師も共有している仲良しで、合同で一泊旅行に出かける…
平成生まれなどの若い読者には少しわかりにくいかもしれない。
それでも、主人公達は17、8才の若者だから、
微笑ましいようなシーンもあり、その時代の敗戦の暗さを薄める。
個性的な登場人物達の行動をたどりながら、切なさと理不尽さに
昭和は遠くなったものだ、と感じさせられる、
レトロ感満載の長編だった。
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