mixiユーザー(id:7990741)

2021年04月07日17:46

47 view

「その名を暴け#Me Tooに火をつけたジャーナリストたちの闘い」ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー著

ハリウッドの有名プロデューサー ワインスタインの性的虐待を告発した女性たちに取材し寄り添って
一大ムーブメントを巻き起こした、勇気あるNYタイムスの女性記者たちの記録。

この一連の「事件」が映画化され、日本でも去年上映されのに、コロナウイルスの爆発的広がりが怖くて、見に行けなかった。
この本で、ようやく実態がわかったけれど、被害者も弁護士も登場人物が多くて
さらに別な大物人物への告発の話も合わさっていて、かなり読みづらくもあった。

先月末見た「ノマドランド」のフランシス・マクドーマンドといい、この本の女性たちといい、
アメリカ人の働く女性は強いな〜と、情けなくも感じてしまう。
病気をかかえていても、或いは大きな外科手術の予約がずらせなくも、
ここぞという時には徹夜でも鎮痛剤を我慢してでも、ラップトップをベッドにのせて、
とにかく仕事をする。
日本人だって、きっとそういう人、少なからずいるのだろうけれど。

一人の「被害者」を公聴会に出席させるために、プライベートジェットを提供する支援者が出てきたり、
やっぱり何事も大事になる国なのだ。

一点気になったのは、アシュレイ・ジャッド等声をあげて告発する女性も少なくない中で、
最後まで黙っていようとする被害者が、アジア系女性で
自分の態度をあたかも「アジア人は模範的なマイノリティであれ」のような表現で表していたこと。
だから「頭を低くして、ひたすら必死に働き、波風を立たせない」
それ、アメリカ内では一般常識?
だとしたら、イヤな感じ。
話が飛ぶかもしれないが、前首相夫人は、何かと派手好きなように報じられてきたけれど(ご本人を知っている、私の友人は全く別な見方をしている)、
私は一点、高く評価していたのだ。
外遊先で飛行機のタラップを、首相と手をつないで並んで下りてくる。
現首相夫人は、また、一歩下がって下りてくるのだろうか?
並んで下りる方が、国際的には高く評価できると思っていたのだけれど・・

とにかく、ジャーナリストのチームにも、告発される大物にも、弁護士たちがそれこそ束になってサポートする、
熱い闘いの記録だった。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年04月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930