邦画より洋画が好みなのたが、この監督と俳優陣だからと見に行った。
シネコンのポイント切れが近づいていたし。
面白かった。ハリウッドの派手なアクションや大仕掛けとは
まったく異なる、ハラハラ感がたまらなかった。
13年の刑期を終えた三上は、東京の弁護士に身元引受人になってもらい
足立区のオンボロアパートで生活保護を受けながら暮らし始める。
何とか人並みの生活をしたいと、昔得意だった車の運転の職を得ようとするが……
生みの母に捨てられてから、身を崩した三上は、
繰り返し少年院や刑務所に入るような道を歩んできていて、
とにかく、切れると恐い!
重ねてきた罪を克明に書き留めたという身分帳を元にテレビ局が取材に来るのだが、
そんな中で、穏やかそうに見えながらも本性をさらす様子が、
とても巧みに表されていて、そら恐ろしい。
ボロアパートでも、実にきちんと暮らす三上は、
果たして真面目に穏やかに暮らせるのか?
三上が巡り合う人の中には、公務員(或いは契約の)がいて、
その役の俳優たちの中に、今シーズンのテレビドラマで知って
とても気になった人達を見つけて、名脇役ぶりに何だか嬉しかった。
こういう点も邦画の良さかも。
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