ちょうど月9ドラマが終わった、その原作。
本著の冒頭部分はドラマとほぼ同じようで、
ドラマに軍配が上がるかな、と思いきや、
終盤にかけては断然小説の方が面白いと思った。
公正取引委員会の審査局員の白熊楓は、空手が得意な体育会系。
所属するチームに、ハーバード留学から帰って来た小勝負勉が加わることになったところから話が始まる。
地方都市での闇カルテルとか業者いじめとか、
公取委の仕事ぶり、すなわち悪との戦いが、物語の中心なのだが、
チームのメンバーたちの個性が豊かで楽しい。
特に、頭脳明晰な小勝負勉がオモシロイ。
お仕事小説でありながらも、楓というキャラクターが読み手の興味を強く引きつける。
あんなに強いのに、毒母の一人娘で、こんなにもイタイ…
好ましい人物像を楽しんだ。
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