一度見ただけでは理解できないと評判の、
クリストファー・ノーラン監督のハリウッド大作。
シネコンの最大スクリーンに、席の埋まり具合をチェックしながら
狙った席は、余裕でソーシャルデイスタンシングをクリア
平日の午後、入りは2割ほどのガラガラだった。
いきなりキエフのオペラから始まる派手なアクション。
主役はあのイケメンアフリカ系俳優デンゼル・ワシントンの息子なのだが、
髭に覆われた、何とも地味ぃな人。
え?彼が人類を救うの?
でも、相手役の女優が、テレビドラマ「ナイトマネージャー」のエリザベス・デビッキで、
あの役と被る設定ながら、カタマランを操る姿など、りりしくも美しい。
また、主人公とタッグを組むニール役も、とても好ましかった。
時間の逆行とか着陸後空港ビルに突っ込んでいくジャンボ機とか
高速道路(舞台はエストニア)での逆行カーチェースとか
全てテレビの広告通りで派手だ。
でも、MI シリーズとかダイハードとかの方がこなれたカメラワークで、迫力を感じたのは私だけかな。
しかし私にはこの映画の真の怖さは、エンドロールの最後、
役名と演じた俳優名のリストのところにあった。
出演順に然り気無く流れていく一ワードに、息を飲んだ。
この先、ネタバレになるかもーー
もしかしたら、ノーラン監督はヒッチコックの崇拝者か?
「レベッカ」の怖さと共通する、エンドロールの1つの単語に、
やられた。
だから、敢えての地味な俳優抜擢だったのか。
わからないまま最後の最後に、一点だけは納得のサスペンスアクションでした。
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