面白いラノベ、と言っても、あまり恋愛ものとは言えないかも。
目次を見ると、いきなり「天翔ける広報室」。
この作家の代表作の一つでテレビドラマ化された
「空飛ぶ広報室」を彷彿とさせる設定。
あれを読んで観た人は、いきなりグッと嵌まる。
良助は「ゴジラ対スペースゴジラ」を子供の頃に見てから映画制作を夢見て上京した。
ところが不幸にも、内定したはずの職につけず、歌舞伎町でバイト生活。
そんな中、知り合いにスカウトされて、
テレビドラマや映画の制作会社で働き始める。
映画やテレビドラマを作るというお仕事奮闘もの
なのだけれど、この作者だから、自分の作品がドラマ化や映画化された経験が生かされて、
細部に至るまで大変リアル。
また、登場人物達がとても個性的で生き生きとしていて、楽しい。
パワハラやセクハラへのパンチも利いていて、あっという間に読み終わるエンタメ小説だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する