面白かった。無人となった地方都市の片隅の集落の
空き家に何組かの I ターン家族を呼び込み、
地域を再生しようとするお話。
この作家らしくとても読みやすいし 、
控えめに始まる人物描写が秀逸で、
主人公の公務員の目を通しながら、
個性的な様々なキャラクターに惹き付けられる。
合併してできた南はかま市は、新市長の下、新政策を取る。
担当するのはその名も 蘇り課。
3人の課員の、移住者対応の奮闘物語なのだが、
各章でちょっとした事件が起こり、ミニ推理を楽しめる。
地方公務員の勤務ぶりなどが巧みに描かれているし、
地方自治体の憂うつがリアルに描かれ、問題を提起していて
軽そうながらも、奥深かった。
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