少しホラーがかったような短編集で、この作家にしては面白さは期待外れ。
しかし 泉鏡花文学賞を受賞している。
つまり、ちょっぴりムズカシイ系?
味わうべきタイプの短編ばかり、ということかも。
紹介文に「日本の土俗的な」と形容されているように
殆どの作品が田舎の風習や貧しさなどを題材にして
理不尽さや残酷さが描かれ、閉塞感が漂っている。
不幸な母子の物語や子供時代の事故の話などなど、ひとことで言うと
暗い
どの話も楽しくもないしハッキリもしないし、大がかりな展開もないのに
何だか読み終わらずにはいられない
不思議な、或いは奇妙な魅力のある本だった。
でも角田光代ワールドって、こんな感じではないーーというのが私のイメージ。
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