コロナ禍の始まりの頃のダブリンを舞台に、
秘密を持つ若い男女が出会い、恋に落ち、そして…
サスペンスなのだけれど、恋に臆病な若者の恋愛ものとも言えなくもない。
トリッキーな長編で、とても面白かった。
ダブリンに引っ越して間もないキアラは、
スーパーで出会ったオリヴァーと急速に接近して行くーーその始まりが56日前。
一方、「今日」、ダブリンの洒落た集合住宅で、腐乱が始まった死体が発見される。
物語は、「〜日前」と「今日」と、行ったり来たりしながら展開してゆく。
終盤、真実がわかり、ラストに向かう頃には
ページをめくる手がとまらなくなった。
電車の中で読むなら、乗り越し要注意の一冊。
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