短編と中編合わせて六つ、短編ではない方が優れているように感じた。
が、この作家には私はもう少し期待していた、かな。
コロナ禍の日本、生きづらさを感じている人たち、
主人公は女性が殆どだが、若い男性の話も1篇。
楽しさやワクワク感とは無縁に近いが、
整形地獄に落ちそうな、いわゆる港区女子に憧れる若い女性の話など
その先どうなる?と読みたくなるような物語が、殆ど。
特に最後に収載されている「娘について」は、
ありがちな設定を、こう来るかというような切り口でユニークだった。
こわいもの、すなわちホラーではないけれど、
怖いといえば怖い物語集。
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