mixiユーザー(id:7990741)

2018年01月02日15:43

79 view

月刊「民藝」 2018年1月号 特集 棟方志功と柳宗悦

今月から始まる日本民藝館での特別展にあてた特集号。
民藝運動を始めた柳宗悦と、青森から単身上京した
棟方志功が出逢い、柳達に才能を見出だされ、援助や指導を受けて
世界の棟方になっていくさまが、
師匠の柳との手紙のやり取りや、志功夫人のエッセイなどを通して読み取れる。

特別展は今月11日に始まるのだが、その展示作品の解説書として、
この雑誌が活用できそうだ。

中でも、今回の展示に多大な尽力をした
石井頼子(棟方志功の実の孫)学芸員が、丹念に探しだした
志功と柳の関わりを表す、私信の数々が興味深い。

時代の寵児のような扱いを受けて、例えば中村屋の羊羹の包み紙に代表されるような
丸顔に流し目の豊満な菩薩像を描く前の
自身の出身地・東北への強い思いを具象化した大作
「東北経鬼門譜」
の後に、なぜ作風が変化したか。
柳宗悦の強大な影響があったことが、わかりやすく説いてある。

ということも踏まえた上で、3月までの展示がさらに楽しみになってきた。
フォト



1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年01月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031