話題の映画だし「インセブション」の監督だから見に行った。
シネコンの最大スクリーンで4割くらいの入り。
ずっと緊張を強いられるような戦争映画だった。
英国軍がフランスのダンケルクから撤退するのに
海岸と民間の船と飛行機の3つの観点から
巧みに写実的に展開する。
海はあくまでも厳しく、兵士は脱出を試みては敵に襲撃されれる。
人気のある俳優は、トム・ハーディくらいで、
派手さのない男性ばかり。(と感じたけれど、実は
ワンダイレクションのメンバーが出ていた、と後から映画通の
友だちから聞いて、びっくり!
つまり、はまり役だったっていうこと、かな)
それどころか台詞もあまりないから、ある時点で口数の少ない若者が・・
空中戦も、とてもシンプルで、迫力という点では地味だ。
が、視点がパイロットに密着しているから、観客は寄り添うようにドキドキさせられる。
なんというか、全てシンプルなようで、深い。
そして初めから流れる、神経に触るような音楽が
ワクワクしないはらはら感を、煽り立てる。
抑えて抑えて、戦争の空しさや残酷さを浮き立たせる、楽しくない映画だった。
が、決してつまらなくはなかった。
派手なアクションとは真逆の、大人向け映画。
ログインしてコメントを確認・投稿する