1日の映画の日の日曜。午前中の回をねらったら、前日のネット予約でも、けっこう良い席が取れた。
主役は松坂桃李だと、私は思うのだけれど、夫は西田敏行目当て。
初日の翌日なのに、前列の方は空席。
それもそのはず。これは、オーケストラ・エンタテインメント。
つまりできれば中間より後ろ目の、真ん中あたりにすわりたい。
漫画が原作ということで、物語はありきたり、っぽかった。
松坂桃李は、若いのに上手なバイオリニスト。
が、コンマスまで務めたのに、そのオケは解散。今は無職。
そんなところに、オケ再結成の誘いが来て、練習場の廃工場に行くと、仲間の前に現れたのが、西田敏行の演ずる謎の指揮者。
実は桃李君の亡き父も、とても上手なバイオリニストだったが、早世。
そして、謎の指揮者の過去が、暴かれてみると・・・・
ここに、歌手のMiwa 演ずるアマチュアのフルート奏者らがからみ、コミカルな場面を散りばめながら、
解散せざるをえなかった楽団のメンバーの個性が浮き彫りにされてくる。
助演が、テレビに頻繁に出てくる名脇役たちで固められ、Miwa の力不足を補っている。
なんといっても圧巻は、「佐渡裕全面協力」と謳われた、オーケストラの演奏シーン。
ベートーベンの第五なのだけれど、実際に演奏しているのは、ベルリンフィル、だそうで。
もちろん録音されたものを使いまわしているのでしょうが、断然迫力が違った。
エンドロールに文化庁が出て来たし、わかりやすいクラシックを、映画ファンにも鑑賞させてあげましょう、
という意図があるのかも。
1100円は、断然お得でした〜。
蛇足ながら、監督の「松坂桃李・愛」が感ぜられ、
たとえば父親のバイオリンの音を聴く夢から目覚めるシーンなど、
とても魅力的な寝顔のアップ。
これが、フォトジェニックというか、目の保養だった。
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