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日記一覧

内陸部に住んだことない
2017年12月30日10:28

(映画上映まで待つ)カバンに入れてる本が、『遊牧民から見た世界史』。この本によると、地球上の陸地のうち、島や海岸から100km以内を除く大陸の内陸部は、陸地面積の大半を占めるが、乾燥性気候のため農産物の生産性が低く、人口密度も低い。その点、日本

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12月27日の朝日の記事で知った。今年はハリウッドの大物プロデューサーやオスカー俳優、有名キャスターなどが過去のセクハラを暴露された年でもあったが、実はアメリカには1995年成立の「議会説明責任法」があるため、議員のセクハラ行為の大半は、公にならな

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浪曲については
2017年12月24日16:00

僕はほとんどの現代日本人と同様に素人だが、12月16日の朝日の土曜版「be」が女性浪曲師・玉川奈々福を大きく取り上げていた。記事によると、「幕末の大道芸から起こった浪曲は、落語や講談と比べれば歴史は浅いが、明治末期から1950年代まで、大衆娯楽の頂

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今朝のTBS「日曜放談」の最後の部分をたまたま見た。放談の主は、自民党ベテラン議員の村上誠一郎と官僚出身の片山元総務相。2017年で最大の(政治関連で)憤ったこと、嘆かわしいこととして挙がったのが、将来世代への負担押しつけ=財政再建の先送り、そして

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12月16日の朝日の文化・文芸欄の連載往復書簡での民俗学者・赤坂憲雄の文「『事実』とはなにか 問いかける」の中にハッとする箇所があった。日本民俗学の創始者・柳田国男『遠野物語』が、その「事実」に対する懐疑から、民俗学の領域では鬼っ子的に扱われて

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相撲協会の暴力への認識
2017年12月23日10:24

日馬富士の暴行事件等を受けての処分に伴う相撲協会理事長のメッセージで、「暴力は世間では許されないということになっており、今後は今回のような暴力事件を起こすと…」という趣旨のコメントがニュースで流れるのを聴いた。何それ? 世間に指弾、追及され

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男の60代は地雷原?
2017年12月20日23:07

読みかけの本に、「男の60代は、肉体的には地雷原を歩いているようなもの。血管系の病気やガンがあちこちに待ち受けている」とあった。読んで膝を叩いた! 著者は医者や学者ではなく、週刊プレイボーイやPLAYBOYの編集長を歴任した仕事と遊びのプロ。「地雷原

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男らは狼のように泣いた
2017年12月20日13:26

我ながら何という間違い!直前のmixi日記をいま読み返して違和感を覚えたので、カバンに入れてある文庫本を開けたら、鬼なまはげではなく狼狼だった! だから昨日の日記の鬼なまはげは全て狼狼が正しい。頭の中が書いている間だけ、なぜか変換してい

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男らが鬼のように泣く
2017年12月19日23:20

「彼らは鬼のように泣いた。」この短い文に、ハッとした。出所は、「週刊プレイボーイ」などの編集長を務めた島地勝彦氏の「東京スポーツ」への連載を集めた文庫本『甘い生活』。さて、「鬼のように泣いた」のは、地球上に人類未踏の地が残されていた100年余

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突っ込みたくなる言葉
2017年12月13日00:16

テレビでタレントや一般人がよく発する言葉に違和感を覚えることがある。1 罪悪感を感じないで済む:低カロリーでヘルシーな料理について言われるが、高カロリーで脂肪や油分が多いくらいで「罪悪感」とは大げさな! もっと別のものに感じろよ。ダイエットに

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最近の朝日の記事で一番「へー!?」と思ったのが、今日の書評欄にあった斎藤成也『核DNA解析でたどる日本人の源流』(河出書房新社)への書評だった。この本の著者(国立遺伝学研究所教授)によると、縄文時代後期の約4400年〜3300年前に「海の民」と思われる集

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憂国忌2017
2017年11月27日00:27

11月25日、三島由紀夫を追悼する憂国忌に行った。1970年11月25日の三島と森田正勝の切腹自殺から丸47年後に。(ウェブで、この日には埼玉や横浜などでも有志が三島を追悼する集いを催していることを知った。僕が行ったのは、自決当日に三島のファンや支持者ら

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運慶展に、ややがっかり
2017年11月26日16:38

今日で終わる運慶展を見に行ったのは先日のこと。見て覚えた印象は「運慶も仏師(の1人)だったんだ」ということ。運慶も時代の子であり、存在の被拘束性を免れていない、という当たり前のこと。なぜか、すべての作品が「東大寺南大門金剛力士像」のような、

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日中韓シンポの意義
2017年11月13日06:26

11月11日に記事が掲載されていたシンポジウム「日中韓 国民相互理解の促進」は3日、北京で朝日新聞など日中韓3カ国のメディア、シンクタンクとの共催。今回で15回目という。独仏を中核に曲がりなりにもEUが成立、機能しているヨーロッパに比べて、核とミサイ

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東南アジア、コンテンツ
2017年11月13日05:48

11月11日(土曜)の朝日が見つかった(先に記憶だけに基づき簡単に触れた山際寿一京大総長の「科学季評」もこの日のもの)。触れておくべき、また興味を引かれた記事がいくつもあった。(一面トップは加計学園問題だが)まず、東南アジア:タイの安全保障専門家

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「未踏峰」
2017年11月12日16:30

早大山岳部がネパールの未踏峰「ラジョダダ」(6246メートル)の登頂に世界で初めて成功したと、11月8日の朝日の記事で知った。(テレビのニュースでもウェブでも見ていない)同峰は、ネパール政府が3年前に登山を解禁した104峰の1つ。(そんな最近まで、そ

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横断歩道:外国人の視点
2017年11月12日15:37

イギリス人の名城大準教授が日本人に指摘・提案している(11月9日の朝日「私の視点」)。祖国でもオーストラリアでも、「横断歩道に歩行者がいれば必ず車は止まる!」と。法律上は、日本でも車は横断歩道の前で徐行しなければならないが、現実は「守らなくて

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江戸時代の材木業は…
2017年11月12日14:31

さかのぼって、辰巳芸者とお太鼓結びの記事の1週間前の11月2日、初回の深川の記事は、「材木の集積地」としての深川に焦点を置いている。そして、江戸時代の材木業は土木事業の中核であり、「現代の鉄鋼業」!に相当するという。なるほど、そうか。――と思っ

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お太鼓結び
2017年11月12日13:57

お太鼓結びとは、現在の女物の和服の着方の標準になっている帯の結び方。――言葉は聞くことがあったが、着物にはうとく知らなかった。知ったのは、11月9日の朝日の東京・深川をめぐる連載記事。(この土日の記事や書評には、特に書いておきたいものがない)

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言語よりも社会?
2017年11月12日11:17

数日前の朝日の科学季評で、霊長類学者の山際京大総長が書いていた記事に傍線を引いておいたが、手元に見つからず記憶を手繰ることにする。最近の研究では、人類の歴史で「言語」は広く一般に考えられてきたほどには重要ではない、と考えられるようになったと

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――とは、昨夜会ったAさんのコメント。11年前に僕をmixiに誘ってくれた彼は今、米フロリダから4年ぶりに一時帰国している。Aさんの髪の色は、グレーというよりも白に近かった…。対して奥さんのスーザンの髪はといえば、漆黒というか、カラスの濡れ羽色とい

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今日の朝日「平成と天皇」より。<昨年の学習院初等科同窓会で「陛下は平和主義に賛同していらっしゃるんでしょう」と問われ、「違うよ」と即答したという。「その時点で日本人が一番幸せであればいい。それが一番の願いなんだ」>

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10月26日の朝日・論壇時評の小熊英二「総選挙の構図 『希望』が幻想だったわけ」の分析は説得力があるように思われた。この時評によると、今回の総選挙の結果は、(1) 日本人は右3割、(無党派含む)中道5割、左2割(首相周辺が言っている。有権者約1億人

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囚人道路
2017年10月22日00:09

今日の朝日土曜版で知った。「囚人道路」は明治期の北海道で服役中の受刑者らによって作られた道路の総称。全長は700キロ以上に及び、現在ではそのうち網走〜旭川を結ぶ「中央道路」228キロの一部、網走〜北見峠間163キロが主に呼ばれるという。日露戦争前の

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「安倍的」なるもの
2017年10月21日22:24

表題は、10月4日の朝日の識者3人にインタビューしたページ全体の題。うちジャーナリスト青木理は、首相周辺を徹底取材した経験から次のように述べている。<おそらく安倍首相には、もともと強固な右派思想などなかった。根本にあるのは岸信介への憧れと敬愛

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アベ首相の顔が映ると数秒でチャンネルを変えてしまうほど「生理的」次元で反応してしまう僕などと違って、憲法学者だけあって蟻川恒正という人は丁寧に政権批判をしている(昨日の朝日『憲法季評』「解散・改憲 際立つ不誠実」(サブ見出しは「規範なきがご

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麻生副総理の発言で物議をかもした「ナチスドイツが合法的に政権を奪取したという神話」!が批判されているらしい。今日の朝日書評欄に取り上げられた長谷部恭男・石田勇治著『ナチスの「手口」と緊急事態条項』(集英社)で。「ナチスが国家テロを用いて自由

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日本の神々と国家の起源
2017年09月24日17:56

宮本常一はバードからの引用に続いて、アイヌの信仰には各種の自然信仰=アニミズムの中に唯一、源義経を祀った義経神社があることを確認している。宮本によれば、『義経記』が400年ほど前にアイヌの世界に入った。この本の末尾に付された赤坂憲雄の文によると

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宮本常一はバードの紀行文の読書会を1974〜79年に行った。高度経済成長が終わったその頃はもう今から40年も前だが、高度成長以前の日本とさまざまな面で断絶があるのに対して、現在まで地続きの感がある。その頃は既に「日本女性は若く見える」というのが常識

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宮本常一(1907−1981)『イザベラ・バードの旅』を読んで受けた最大の印象は、日本が、日本人が、「わずか数十年でこんなにも変わったのか」ということ。この本は、明治の初めに日本を旅したバードの紀行文を民俗学者の宮本が読み、印象的な箇所を引きながら

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