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日記一覧

『日本のカーニバル戦争』では続いて、「兵隊」と「映画スター」に焦点が当てられる。ここでの「兵隊」は戦場ではなく、銃後にいる。つまり戦場から戻ってきた「帰還兵」ないし復員兵、恐らく元の英語では「veterans」だろう。描かれているのは、かつての日清

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「従軍記者」は、カーニバル戦争(「総力戦体制でも統制できなかったメディアと大衆の動向」ともいえる)で最初の「王」となった。これに続いてウチヤマ氏の『日本のカーニバル戦争』で取り上げられるのは「職工」。この本によると、日中戦争が本格化すると日

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ベンジャミン・ウチヤマ著、布施由紀子訳『日本のカーニバル戦争 総力戦下の大衆文化 1937ー1945』(みすず書房)を読んだ。読みかけと積ん読の本の中で、先週の『戦争とフォーディズム』の次に、「読了すべき本」と思い定めていた。英語の原著は2019年の刊

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この間に、ともに竹村民郎氏の1『戦争とフォーディズム 戦間期日本の政治・経済・社会・文化』(藤原書店、2022年6月)と、2『廃娼運動 廓の女性はどう解放されたか』(中公新書、1982年9月)――を読んだ。1はハードカバーで500ページ余り、重さ600グラ

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ベーシックサービス!!
2023年02月13日02:37

この週末、後で読もうと付箋紙を貼って取っておいた東京新聞の記事を全部読んだ。「今の世の中で何が起きているか」気になるから。付箋紙の数、つまり紙面の数だけで20以上あったから、それ以上の数の記事をまとめて読んだが、「読んでそれぞれの内容に少し

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天皇と賤民の国
2023年02月13日00:38

『小説ユーミン』以後に読了したのは、1 三國連太郎・沖浦和光『「芸能と差別」の深層』(ちくま文庫)2 沖浦和光『「悪所」の民俗学』(河出文庫)この表題と同じ『天皇と賤民の国』(河出文庫)自体はその前に読んでいたが、著者の思想を最もギリギリま

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