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日記一覧

今年のNHK大河ドラマと、1973年のアメリカ映画(バーブラ・ストライサンド(以下バーブラ)、ロバート・レッドフォード主演)。両作品を結びつけるのは、脚本家・大石静である。花山天皇を無理やり出家、退位させる陰謀シーンの直前は、まひろ(紫式部)と藤

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捨て子は奴隷になった?
2024年02月19日01:03

この間に読んだ本:順不同1 森崎和江『からゆきさん』(朝日新聞、昭和56年1月第30刷のハードカバー)2 『現代思想「総特集 森崎和江」2022年11月臨時増刊号』(青土社)3 『ヤマの記憶―山本作兵衛 聞き書き―』(西日本新聞社)4 吉本隆明、三

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「当事者性」と対象と
2024年01月28日14:13

最近読んだ本を二つに分けたい。1 堀越二郎『零戦』(角川文庫)2 石牟礼道子『苦界(くがい)浄土 わが水俣病』(講談社文庫)3 ハルノ宵子『隆明だもの』(晶文社)と、4 宮下章『海苔(のり)』(法政大学出版局)5 『ローマ法の歴史』(ミネル

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中世史と「神道」
2024年01月08日23:16

この休みに、ともに中世史家の黒田俊雄『王法と仏法』、石母田正『中世的世界の形成』を読んだ。いろいろ興味深かったが、一つだけ挙げると黒田氏の「神道」論。氏によれば、古代から日本には「神道」のようなものは存在したことがない。これは明治期に創られ

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「まっくら」の中で働く
2024年01月03日23:46

『まっくら 女坑夫からの聞き書き』(岩波文庫)は、森崎和江(1927〜2022年)のデビュー作で、初版は1961年。日本有数の炭鉱地帯・筑豊に移り住んだ著者が、かつて坑内労働を担った年配の女性たちから聞き取った話を、話し手の一人称の形で10人分まとめたも

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廃鉱とその集落
2024年01月03日17:15

昨日の続きで、(8)上野英信『廃鉱譜』(筑摩書房)(9)森崎和江『まっくら』(岩波文庫)上野英信氏については、去年の秋に瀬戸内晴美「吉野川」や真壁仁「最上川」なども収録した『流域紀行』(朝日新聞社)で、その「遠賀川」(おんががわ)を読むまで

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最近読んだ本(順不同):しばらく前は、この正月休みに読む「大きな本」として、近代科学史上の記念碑的著作であるニュートンの『プリンキピア』(オリジナルのラテン語は無理なので、英語訳か日本語訳)にすべきか否か迷っていたが、入門書である(1)和田

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