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日記一覧

これも冤罪映画
2021年08月29日11:04

昨夜観た中平康with芦川いづみの映画:『その壁を砕け』(1959年公開、中平康監督)これも冤罪事件をめぐる映画だが、同じ長門裕之や芦川いづみが出ていた冤罪をめぐる『青春を返せ』(1963年公開、井田探監督)より4年前の作品。原作はなく、市川崑(1915年

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芦川いづみの写真集に収められたインタビューによると、『学生野郎と娘たち』(1960年)で彼女は、ベッドに倒される前に24回往復ビンタされた。その結果、顔は腫れ上がり、その日のうちに彼女は会社上層部から、「そんなことを簡単に受けてはいけない」と注意

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昨夜観たもう一本は、『学生野郎と娘たち』(1960年公開、中平康監督、モノクロ)。この一本は、監督中平康の女優芦川いづみへの嗜虐志向の発現の極致かもしれない(今までこの組み合わせて5本見たが、3本は未見)。男女大学生たちの群像を描く青春コメディ

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『嵐を呼ぶ男』
2021年08月28日06:15

昨夜観た、1『嵐を呼ぶ男』(1957年公開、井上梅次監督、カラー)2『学生野郎と娘たち』(1960年公開、中平康監督、モノクロ)ーーのうち前者について。1『嵐を呼ぶ男』製作・配給元の日活は、この映画を「石原裕次郎の代表作にして日本映画黄金時代を象徴

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皇太子と、冤罪と
2021年08月27日09:04

昨夜観たのは、1『孤獨の人』(1957年、西河克己監督)、2『青春を返せ』(1963年、井田探監督)ーーの2本、ともにモノクロ。1の「孤独の人」とは、映画中で学習院高等科3年生の明仁皇太子殿下(現在の上皇)のこと。一応は俳優が演じているが、見えるの

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芦川いづみの2つの顔
2021年08月26日00:31

今夜観た芦川いづみが出ている映画2本:1『無法一代』(1957年公開、滝沢英輔監督、モノクロ)2『あした晴れるか』(1960年公開、中平康監督、カラー)1『無法一代』は日露戦争の翌年、明治末の京都伏見の遊廓が舞台。貧乏の淵から抜け出て金持ちになるた

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昨夜観たのが、1『赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男』(1967年公開)2『誘惑』(1957年公開、中平康監督)ーーともに「芦川いづみ」で検索。1は1961年2月21日、21歳の若さで死んだ赤木圭一郎(1939〜1961年)の死亡時点で撮影中だった未公開作品「

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光文社新書の梅森直之編著『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』の後半まで読む。興味深い。考えてみれば、吉本隆明『共同幻想論』(1968年)は、世界のナショナリズム論において時代を画したベネディクト・アンダーソン『想像の共同体

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戦後と高度成長の間
2021年08月23日05:43

昨日アマゾンで観た映画。公開年順。( )内は監督名。3作とも「芦川いづみ」で検索。1『青春怪談』日活版、1955年(市川崑)2『硫黄島』1959年(宇野重吉)3『いのちの朝』1961年(阿部豊)他もそうなのに、特に1だけ「日活版」としたのは、同時公開の

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ほとんど芦川いづみ
2021年08月21日21:44

今日スマホかPC、タブレットで観た映画。( )内は公開年と監督。1『狂った果実』(1956年:中平康)2『乳母車』(1956年:田坂具隆)3『お転婆三人姉妹 踊る太陽』(1957年、井上梅次)4『祈る人』(1959年、滝沢英輔)5『あいつと私』(1961年、中平

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昨8月19日は
2021年08月20日15:13

北一輝、磯部浅一らの命日。銃殺刑に処された日だった

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八月や
2021年08月20日09:19

八月や六日九日十五日(作者未詳)最初の「八月や」は「八月の」「八月は」「八月に」などのバージョンとして、多くの人が作っていて、俳句界では有名らしい。 それぞれ、広島と長崎への原爆投下と、昭和天皇による終戦のラジオ放送のあった日付だが、若い人

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芦川いづみ
2021年08月18日14:17

の写真集を買ってしまった。2年前の本で、帯にデビュー65周年記念出版とある。実際にはスクリーンデビューは1953年で、68年前だ。

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半藤一利『世界史のなかの昭和史』を読んでいると、ヒトラーがドイツで政権を奪取し、独裁したナチスドイツ時代の選挙制度は、今の日本と同じ「小選挙区比例代表制」だった!という。安倍前総理や麻生副総理の背後には、元外交官の岡崎久彦などのブレーンがい

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「憲法による」人権侵害
2021年08月16日05:08

昨8月15日東京新聞の前川喜平氏のコラム「入管行政の人権侵害」にハッとした。名古屋の入管施設で亡くなったウィシュマ‣サンダマリさんをめぐって、このコラムで引用されたのが1965年に池田努という法務官僚が自著で言い放った言葉。「外国人は

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ひきよせて…
2021年08月15日15:55

ひきよせて寄り添ふごとく刺ししかば声も立てなくくづをれて伏す(宮柊二『山西省』所収) 昭和16年、中国河北の戦場で「銃は絶対に撃つな」との命令の下、作者は敵兵を刺殺した。

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芦川いづみと北原三枝
2021年08月14日19:01

このところ川島雄三(1918〜1963年)監督にはまり、本を三冊読んだ後、その映画をいくつか観たおかげで、作品に出ていた芦川いづみ(1935年〜)と北原三枝(1933年〜)にはまっている。若くして女優としては引退ないし事実上引退したが、ともに今も80代で健在

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今日読了した本が室潔『東條討つべし 中野正剛評伝』。この本は、戦時中に東條内閣打倒を企て敗れ、自決した、中野正剛の評伝。中野は大正期の民主主義者から、後にヒトラーを崇敬する日本には珍しいファシストとされる人物なのに、この本が描く中野は際物で

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川島雄三と今村昌平
2021年08月11日04:02

連休に川島雄三監督の『風船』と『わが町』(ともに1956(昭和31)年公開)、今村昌平監督『西銀座駅前』〈1958年公開)をPCとスマホで観た。全て日活。この3作の中では『風船』が最も完成度が高いのでは。若い頃には天才画家といわれたが、絵筆を折って実業

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半藤一利さんの文庫版『B面昭和史 1926-1945』を読んだ。参考文献まで含め655ページ。昭和改元から敗戦の1945年まで、2年ごとくらいに一般国民の事件や動向を主眼に丁寧に描く。ベストセラーになった『昭和史 1926-1945』では書けなかったこと、書ききれなっ

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座り机の吉本隆明
2021年08月06日01:31

手元の「100分de名著 吉本隆明『共同幻想論』」(先崎彰容)にある、白髪で80歳前後と思われる吉本の写真にハッとした。吉本がブラウン管式のパソコンを置いたデスク前の椅子に座って、椅子を横に向けカメラの方に微笑んでいる。何も奇異なことはないが、

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ネットで観る映画2
2021年08月02日01:01

この週末にアマゾンプライムで無料で観たのは、今村昌平『にあんちゃん』(1959年公開)と、ともに川島雄三監督の『あした来る人』(1955年)、『銀座二十四帖』(1955年)。黒澤明の未見のものもあり100円か300円だったが、まず無料から。

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