オットー・メンヒェン₌ヘルフェン著、田中克彦訳。この岩波文庫を読んで、シベリアや中央アジアに以前より親近感と興味を覚えるようになった。著者はオーストリア人の民俗学者・歴史学者。訳者の解説やウィキペディアによると、1894年生まれでウィーン
ネットで今村昌平『豚と軍艦』(1961年公開)を、また不真面目な仕方で鑑賞。ベッドで眠りこそしなかったが、腹ばいや肘枕で見るか、スマホで別のものを観ながら聞いていたが、『にっぽん昆虫記』と同じくこの頃ピチピチの若さを誇る吉村実子が印象的。そして
昨7月30日のニュース。保育園の送迎バスに閉じ込められ、5歳の男児が死亡したという。経緯を知りたくなってウェブ検索すると、福岡県中間市の保育園で送迎バスに男児を見送った母親が、その日の夕刻に息子と対面したのは自宅でなく病院で、わが子は既に遺
この東京オリンピック開催記念連休に、個人的出来事としては、ネットで(古い)映画を見始めた。世の動向からずいぶん遅れているが、A社のネット通販の利用拡大の延長上で、すんなり自然と始まった。安い古本を買うことから始まり、ペットボトルのお茶かミネ
加藤九祚(きゅうぞう)『シベリアに憑かれた人々』(岩波新書)を読み終えて、これも「死者が死者を悼む」だと浮かんだ。1974年に出た本だから当然だろう。著者は1922年朝鮮生まれ、1945年満州で終戦を迎え、5年間シベリアに抑留された。この間に「シベリア
週末に火野葦平の小説『陸軍』(中公文庫で上下2冊)を読み、読了。この長編は太平洋戦争のさなか、1943年5月1日から翌44年4月25日にかけて朝日新聞に連載された。単行本は『小説陸軍』として終戦の玉音放送の日、1945年8月15日印刷、8月20日発行だったが、
意図的に相手に合わせない立ち合い、目くらましの張り手に続く、顔への肘打ち。ーーなりふりかまわない勝ち方で45回目の優勝をもぎ取った白鵬。この名古屋場所結びの一番に限らず、白鵬を嫌い批判する理由は山ほど挙げられているが、僕も好きではない。これ
無料の音楽アプリで懐メロを聞いている。リリースから40周年の大瀧詠一「A LONG VACATION」は当時のカセットテープが手元にあるが、このアルバム中の曲を含め主に1970年代(レンジを広めにとって60年代から80年代初頭まで)の数十曲。ヒット曲の中
アウグスティヌス『神の国』から撤退して、やはり読みかけだった火野葦平『陸軍』が今読みかけの本の中心。今年になってアウグスティヌス『告白』は読んだのだが、主著『神の国』に挑む気になったのは、今やっている仕事などを通じて、アウグスティヌスがキリ