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日記一覧

ビートたけしのルーツ
2020年12月31日07:33

昨日NHKで、4年前の北野武(ビートたけし)版「ファミリーヒストリー」を再放送していた。同番組とこれに基づくウィキペディアによると、父・菊次郎の叔母で実質の祖母である北野うし(1873年9月、徳島県徳島市通町生まれ)は、明治時代に娘義太夫の花形であ

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トランプは「他責」する
2020年12月31日00:13

比較的最近のことだが、トランプは、どんな都合の悪いことが起きても「自責」せず、全て他人が悪いと「他責」する「社会性人格障害ないし人格異常」だと思うようになったら、何があっても腹が立たなくなった。

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二つの日本史辞典
2020年12月29日08:56

最近、相次いで2冊の日本史辞典を買った。1冊目が届いたのに、すぐに2冊目を発注してしまったのだ。1冊目は山川で、「権門体制論」という見出しがない! 編者を見るとその筆頭に「石井進」とある(50音順が影響しているかもしれないが)。執筆者には、日本中

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井上章一と佐藤賢一の対談『世界史のミカタ』を読んだ。井上氏は建築学科から文系に転じた博識の(何が専門か分からない)学者。何しろ『日本史のミカタ』でも本郷和人氏と対談している。対する佐藤氏は、西洋史の豊富な知識をベースにした小説家。両者の知見

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河本準一、宮迫博之、徳井義実、渡部健…と挙げたのは、一時は飛ぶ鳥を落とす売れっ子だったが、それぞれのスキャンダルを契機にメディアから干されたり、バッシングや視聴者の反発を受け、元気がなくなっているお笑い芸人たち。ほかにも何人もいるだろう。お

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奥山俊宏『秘密解除 ロッキード事件――田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店、2016年刊)を読んだ。きっかけは新聞の書評で新刊の春名幹夫『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』のついでに「もう1冊」として挙げられていたこと。古本で入

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井上章一と本郷和人の対談『日本史のミカタ』を読んだ。井上氏は、相手の本郷氏にも想定外なのに説得力はある新説を繰り出して、読者にもなるほどと思わせ、楽しませてくれる。これは京都にある国際日本文化研究センター所長の井上氏が、関西出身、修士課程ま

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『いやな感じ』
2020年12月20日09:30

今まだ半ば。取り寄せた高見順の『いやな感じ』古本は、文庫本でも文学全集の一巻でもなく、単行本の初版第一刷だったが、高見は人気作家ではないようで、初版第一刷でもプレミアはほとんど付かないようだ。主人公は昭和初期のアナキストで、テロリストくずれ

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何冊か関連書を読んだだけのずぶの素人が、「日本の中世に何を見るか?」なんで大それた問いに答えられる訳がない。にもかかわらず、この問いが浮かんだ。黒田俊雄『寺社勢力―もう一つの中世社会―』を読んだ。伊藤正敏『寺社勢力の中世――無縁・有縁・移民

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「苦しくても苦しくても 死にはしないと」(繰り返し)――トワ・エ・モアが歌ってヒットした「誰もいない海」の各番最後のリフレーン。凄い歌詞だと、何度聞いても感心する。 気になって作詞家をググったら「山口洋子」だったのでびっくりしかけたら、「横

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中世寺社勢力
2020年12月13日05:57

著者の伊藤正敏氏は(カバー裏表紙に、タオルで髪をぬぐっている肖像写真を載せることからして「くせ者」)はアカデミックな経歴の日本中世史学者だが、その主張は時に挑発的なほど、学校で習った「教科書的歴史観」を洗い流してくれる。一行一行が史料と史料

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博多華丸の名言とは逆
2020年12月08日01:33

を行(い)ってみた。僕が勝手に名言だと思っているのが、漫才師の博多華丸の「刺身は醤油のつま」だということ。それほど醤油は完成された調味料である。でも逆に言うと、それ自体が強烈すぎて、どんな刺身でも、寿司でも、焼き魚でも…全部醤油の味にしてし

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毛沢東家の祖先崇拝は?
2020年12月06日22:11

竹内実『中国という世界――人・風土・近代』に出てきた、著者が見学した毛沢東の祖先の宗廟(そうびょう)が気になっている。中国は古代以来、父系の大家族制による同姓の宗族からなる社会であり、宗族内では祖先を祭る「宗廟」(祠堂)、宗族メンバーの名な

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竹内実『中国という世界――人・風土・近代』を読んでいると、中国には広大な地域、さまざまな民族・氏族、長い複雑な歴史等々から生まれた、(歴史的な経緯・由来はあるに違いないが、正確には不明な)現代の当人たちにとっては訳も由来も分からないものも含

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特高警察と憲兵と
2020年12月05日15:24

『特高警察』で言及された「憲兵」に納得。憲兵とは、今までの理解でも、改めて辞書を引いても「軍隊内の警察」なのだが、この本で「軍隊外(一般社会)の『反軍』的な思想や動きを取り締まる」のがもう一つの任務だった、と知る。――これで納得。関東大震災

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『人生劇場(青春篇)』
2020年12月03日21:28

を読んだ。何度も映画化された、タイトルも作者の尾崎士郎も有名な小説だが、読んだのは初めて。読む気になった直接のきっかけは、最近出た『昭和史の隠れたドン 唐獅子牡丹・飛田東山』で、実在の人物・飛田東山(ひだとうざん)をモデルにしたのが『人生劇

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ウィキペディアの誤り
2020年12月02日11:54

火野葦平『花と龍』についてWikiると、目立つところに大きな誤りを見つけた。ウィキペディアではこの作品が「明治中期から太平洋戦争後の北九州を舞台に」となっていたが、小説は昭和12(1937)年の日華事変勃発を告げて終わっている。恐らく改めて確認せず、

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清水次郎長って誰
2020年12月01日03:07

岩波新書の高橋敏『清水次郎長――幕末維新と博徒の世界』を読んだ。恐らく日本史上最も有名なヤクザの親分だろう次郎長の生涯(1820年〜1893年)と、その生きた時代について一通りのことを知ることができた。アカデミックな日本史研究者である著者が、次郎長

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COVID-19に特別知識のない素人からの暴論かもしれないが、今年の日本の新型コロナウイルスによる死者は、最近2000人を超えたほどにとどまっている。対してインフルエンザによる死者は例年5000〜1万数千人だったか。交通事故死がだいぶ前に年間1万人を切って、

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フグに酔う
2020年11月29日05:31

岩波新書の『清水次郎長』に出てきた次郎長一家が河豚に当たるところで、先日読んだ『花と龍』を思い出した。その中に出てきた「フグに酔った」という表現である。『花と龍』の舞台となった北九州や恐らく対岸の山口でも使われている(いた)言い方だろう。想

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岩波新書『清水次郎長』読み始める。その前に読了した荻野富士夫『思想検事』によると、戦前に左翼の大量転向という甚大な成果をあげ、戦時中の国家総動員体制の中でさらに強化された「思想検察」は、戦後の「公安検察」にほぼスムーズに移行した。戦時中の思

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『思想検事』
2020年11月27日23:57

表題の岩波新書を読み始めた。思想検察は、悪名高い「特高警察」ほど知られていない。実際にその規模で見ると、特高警察には最大時で警察官が総数で約9000人いたが、思想検事の総数は最大時で78人だったという。しかし思想検察は、戦前・戦中の日本で「国体」

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日本のプロ野球は
2020年11月26日17:21

ソフトバンクが強すぎて面白くないから、ハンディキャップを与えてはどうか?江戸時代の大相撲で、雷電為右衛門の張り手が威力がありすぎて相手力士が死んだため、張り手を彼だけの禁じ手にしたという。それに倣って、例えば「ソフトバンクだけ、年間を通じて

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『花と龍』下巻
2020年11月26日09:58

火野葦平『花と龍』下巻を読了。上巻での時代が明治後期だったのに対し、下巻では昭和初期が描かれる。著者のあとがきによると、本来は大正時代も書くつもりだったが、読売新聞での連載が長くなりすぎるため、当初のプランを変えて、一挙に昭和にまで飛んだの

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生涯月経回数が10倍増
2020年11月26日02:16

昨夜のNHKの番組でフェムテックのことを紹介していて、驚いたことを思い出した。現代の女性の生涯月経回数は、昔(1930~40年代だか)の女性の9〜10倍にもなる!という。寿命の伸長、(初潮から閉経までの)月経がある期間の長期化、非婚化(単身者の増加と非

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今年の憂国忌には
2020年11月25日08:19

行く気なし。1970年11月25日、三島由紀夫事件ないし楯の会事件から半世紀。第一報を聞いた時の自分自身の状況も含め、事件のことは今も記憶に新しい。 去年か一昨年、久しぶりに憂国忌に行ったような気がしたが、mixi日記を探すとどちらでもなく2017年だった

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冬の手洗いでの洗濯
2020年11月23日17:05

今日の東京新聞の連載コラム「昭和遠近 短歌にみる時代相46」の指摘に感心した。筆者は歌人で愛知淑徳大学長の島田修三氏。大見出しが「昔の冬は寒かった」、小見出しが「霜焼け」。内容の要点はこれらが表しているが、ただ「昔は体感的に寒かった」と言う以

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ドウカイワン
2020年11月23日10:41

『花と龍』上巻読了。描かれる時代は明治後期、書かれたのは昭和20年代だから、言葉や事柄、固有名詞など知らないことが時々出てくる。全て調べるのは不可能だが、気になって辞書や地図帳、ネットに当たってみる。ネットでもヒットせず載ってなさそうなものも

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明治の頃の旅
2020年11月22日16:24

『花と龍』の冒頭で、ヒロインの出身地、広島の山奥から岡山の役所までの往復に13日かかった、とある。時代は明治で、山奥には鉄道はなく、山を越え谷を渡り、泊まり泊まりして汽車の走っている所まで行って汽車に乗る。そうすると往復にそのくらいかかった。

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「2教科3科目」
2020年11月22日10:34

読みかけや届いたばかりの中国関係の本を措いて、火野葦平『花と龍』を読み始めた。いま僕の関心が向かうのは「2教科3科目」のようだ。内訳は「中国(古代と近現代)」と「任侠」。今さらこの年で中国に入門しても何者にも成れないだろうが、とにかく今まで欠

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