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日記一覧

1935年生まれの新約聖書学者・田川健三の「『マチウ書試論』論」(『歴史的類比の思想 改装版』1976年第一版所収)では、吉本は新約聖書のマタイの思想の観念性に「非転向の転向」とでも呼ぶべきものの原型を見出し、そのことが、戦後文学史上でも重

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吉本隆明「マチウ書試論」を何十年ぶりかで読んだ後、新約聖書の「マタイの福音書」など関連書、『現代思想 1978年11月号 増頁特集=イエス キリスト教の核心』での吉本と新約聖書学者・田川健三との対談、さらに田川健三の『マチウ書試論』論を読んだ後、

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「マチウ書試論」再読
2022年10月22日13:28

Facebookの吉本隆明コミュでMさんから発議のあった「マチウ書試論」をほぼ半世紀ぶりに再読した。Mさんの言われる「関係の絶対性」という言葉は、吉本ファンの間でブームになったようだ。僕の身近で叛旗派の活動家になった人もその一人。ただこの箇所は、最後

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自民党の「情報参謀」
2022年10月16日20:01

小口日出彦『情報参謀』(2016年7月、講談社現代新書)も、加藤陽子『歴史の本棚』で取り上げられた一冊。著者の小口(こぐち)氏は情報分析請負会社のトップで、自民党が衆議院議員選挙で民主党に大敗し、野党に転落した2009年から2013年まで、お雇い参謀と

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歴史、ローマ法、自民党
2022年10月15日15:07

最近読んだ本(読みかけを除く)1 加藤陽子『歴史の本棚』(2022年8月、毎日新聞出版)2 木庭顕(こばあきら)『誰のために法は生まれた』(2018年7月、朝日出版社)3 小口日出彦『情報参謀』(2016年7月、講談社現代新書)1は日本近現代史、特に1930

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表題は9月27日の東京新聞「論説委員が聞く」の2番目に大きい見出し。最大の見出しは「野党結集を阻む構造」で、竹内洋一論説委員が政治学者の境家史郎(さかいや・しろう)東大教授にインタビューしている。憲政史上最長の政権が生まれ、続いた同時代日本

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『文藝春秋』100周年記念十月特別号の特集「統一教会と創価学会」座談会に出席した論客は、評論家の宮崎哲也、宗教学者の島田裕己、統一教会信者だった思想史家・仲正昌樹、『宗教問題』編集長の小川寛大。全体的な印象は、「統一教会は創価学会ほど政権与党

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以下は最近読んだ本、雑誌、新聞から1 養老孟子・池田清彦『ほんとうの環境問題』(新潮社、2008年3月)2 小田嶋隆『東京四次元紀行』(イースト・プレス、2022年6月)3 『文藝春秋』2022年10月号 特集「統一教会と創価学会」4 東京新聞2022年9月27日

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