2023年1年の遭難者数1位は133人、2位は93人で、
1位の山の標高599mで、2位の山の標高は3,776m。
2位はいわずと知れた富士山だが、
1位はというと、東京都の高尾山。
はて?東京の箱庭のような低山で、
ケーブルカーで気楽に登り下りができるのに、
なぜ遭難者が多いのか。
2007年にミシュランの三つ星を獲得し、
一気に人気が高まり、観光地になったことと、
遭難者数1位には密接な関係にある。
まず年間登山者数だが、富士山の場合約22万人だが、
高尾山の場合は、250万人と10倍以上だ。
分母の大きさからすれば遭難者数が多いのも頷ける。
だが、599mの低山としては、やはり遭難者数が多いと言える。
遭難の原因は、低山、ケーブルカー、ミシュラン=お気軽な山
というイメージを抱くところにあるのではないか。
私は3,000m級の山をかなり登っているが、
事故が起きる確率は、上るときより下山時のほうが圧倒的に高い。
高尾山の場合、ケーブルで上って、
下りは楽そうだから歩いて下山という、登山者が少なくないようだ。
そうした登山者の履いている靴は、スニーカーならまだしも、
サンダルなどお気軽登山スタイルをよく見かける。
ケーブル駅からの頂上までは、
舗装路や木道が整備されているので、
スニーカーでも、サンダルでもまあ何とかなる。
一方の登山道は剥き出し岩や木の根っこ、
雨の翌日にはぬかるみなど自然が剥き出しで
道路の幅も狭かったり広かったり、急坂、滑りやすい斜面など
バリエーションに富んでいる。
登山をするにはまず足元の確保が必須だが、
それを怠ると、滑って打撲、坂で躓いて捻挫など、
思わぬ事故に遭うし、滑り落ちて命に関わるよう大怪我をすることも
少なくない。
高尾山は「山」であること、自然と向き合うには、
それなりの心構えと準備を絶体に怠ってはいけない。
低山をなめてはならない。
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