そもそも何が問題だったのかと、
あらためて問いたくなるのが、マイナ保険証の混乱だ。
マイナンバーカードに健康保険証を紐付けすることで、
患者一人一人の受診記録、投薬の情報をどこの医療機関でも
チェックできるから、国民の健康管理に有効であるなどなどと
厚労省もPRに必死だ。
ところが、マイナバーカードを取得しているのが約90000万人で、
その内の70%が健康保険証に紐付けしているとされいるのだが、
医療機関でのマイナ保険証の利用率は20%以下だという。
私は、マイナンバーカードを持っていない少数派なので、
健康保険証とお薬手帳をつねに持ち歩いている。
今のところ何も不自由も不都合もない。
そもそも、マイナカードは任意であることが前提になっている。
あまりにも普及が進まないので、国はポイント作戦などで普及を図ったが
最後の手段として健康保険証との紐付けに踏み切った節がある。
こうすれば、ことが健康のことなので、
国民はみんなマイナ保険証と紐付けしてマイナカードの利便性を
理解するようになるだろうと、いいアイデアと自画自賛したにちがいない。
だが、個人情報の塊のようなカードを
そう気楽に持ち歩ける訳もあるまい。
老人医療施設では、暗証番号などを勝手に操作できないなど
マイナ保険証は個人情報の関係で使えず、
金庫に保管しているところが多い。
これからさらに高齢社会になれば、
暗証番号などを忘れ、病院の窓口に行ってもマイナ保険証を
使えない患者が増大するに決まっている。
あまりにも安易なスタートを切った事が、
今の混乱と不信につながっていることを政府はまったく理解していない。
そう考えると今の混乱も腑に落ちるのではないか。
マイナ保険証の負のスパイラルは、
これからさらに深まることになるだろう。
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